宇治は寒い一日で、昼間は薄暗く、霰が横殴り状態でした。その中を、飛ばされそうな傘をさして、出かけました。京都府議会「府民生活・厚生常任委員会」の「出前議会」が、宇治市内の山城広域振興局で開催されたからです。
今日のテーマは、「認知症になっても安心して暮らせる地域づくりについて」でした。これを見るかぎりでは、認知症予防の視点が無いようですが、なんと認知症の関係者として、活動状況を話すようにと、NPO法人認知症予防ネット理事長としてお招きに預かったのです。
初めての公式発言の機会に恵まれて、烈しい霰に打たれても、門出の清めの塩のような清浄な気配と、感じたのでした。
持ち時間は4分で、認知症予防ネットの活動紹介と、認知症予防ゲーム「スリーA」の効果と、簡単なデータ説明と、日本認知症予防学会から頂いた評価と、今後の活動の覚悟を、手短にまとめて話させて頂きました。
招かれた発言者は4人でしたが、終わってから私への質問もいただき、日頃の願いを話すことができました。
開始時間頃から太陽の光が会議室に差し込んで、日陰から陽光の下に引き出されたような感がありました。お天気にかこつけるのは少々可笑しいでしょうが、まさに、そのような巡り合わせの空模様でした。
解散後には「また勉強させてください」と言われて、名刺をくださる府議もおられました。時代は確実に認知症予防を求めている。この求めに応じなければと、思いを強くしたのでした。