2014年東北支援の旅第二回目①(仙台市内仮設住宅・津波被災現場)

2014年2月4日〜2月11日

例年にない厳しい寒さと大雪に見舞われた旅でした。しかし交通機関への影響のあった時刻には乗り合わせずに、安全で楽しく雪景色も堪能しました。

第1日目
京都から名古屋→静岡→東京→埼玉→郡山→仙台到着までの車窓には目まぐるしく変化の空模様でした。曇り→快晴→どんより→雨・雪雑じり→雪→吹雪→晴天。日本列島は広くて長いでした。

仙台では厳しい冷たい強風でしたが、1月の養成講座修了生が出迎えて下さり、夕食と積もるスリーAの話しに夢中になりました。

写真は、5日のニッペリア住宅でのじゃんけんゲームの感想をお聞きしています!

第2日目
仙台駅9時に1月養成講座修了生(スリーA聖和会)が3名集合して、ニッペリア仮設住宅へ。そこでは毎日体操をされていて、その後を引き継いでの「脳活性化ゲーム」です。身体を動かされていたので、とてもスムーズに入りやすくて、楽しい仲間たちでした。

私たちは仲間の作った素敵な名札を付けていて、左の方のお名前を言ってから自己紹介です。同姓同名の方がいらして驚きました。自治会長さんにも輪に入って頂き、ユニークな男性と合わせて2名。女性たちも元気のよい副会長さんを先頭に、静かな方、いつもニコニコしている方、賑やかでも恥ずかしがり屋さんなど色んな方々でした。総勢15名で輪になってもアイコンタクトがとりやすくてとても目配りのしやすい人数でした。

ゲームその1、その2、頭文字・言葉集めを輪のまま進め、シーツ玉入れ、じゃんけんゲームで終了しました。

どじょうさんゲームでは、副会長さんが私の代わりに「ほう〜ら、自分の田んぼさ遊んで、退屈したらたくあんさ持って、隣さおぢゃっこに行くべ こんにちは〜数さ数えるよ〜1・2・3・4…」

丁度お昼になり、三々五々解散しました。

私たちは、仙台市付近の海岸の津波被災地を案内してもらいました。

名取市閖上(ゆりあげ)地区…ここでの被災模様のことはほとんど知りませんが、海岸に近い高齢者施設は無くなり、川なのか用水路なのかの大きな橋は、現在修理中で、関係車両だけが通れるようでした。とても素晴らしい景色の海岸沿いには、漁業関連建物だけでなく一般住宅も多くあったそうで、この様子も全く見当たらず(瓦礫処理は済んでいて)更地のようでした。

海岸から少し離れたところに添ったように、高速道路が走っていて、津波はその道路にぶつかり道路のトンネルからの水が流れての被害はあったようですが、その道路がなければ、もっともっと被害は大きかっただろうと、若林区に住んでいる友人の話でした。彼女宅もその道路のお陰で浸水は無かったそうです。昔、津波がここまで来たと言う浪分神社にも今回の津波はその道路のお陰で到達しなかったそうです。

・・・津波神社ではなく「浪分(なみわけ)神社」と言います。訂正しました。

写真は日和山の慰霊札

高速道路の海岸寄りに防潮堤を築くようで、土盛りのクレーン車などが見えました。日和山と呼ばれる小さなこんもりしたところには日より神社があり、慰霊札には、2万余名の…とありました。もうすぐ4回目のその日が訪れますが、その日も厳しい寒さだったと伝え聞きます。どんなにか寒く冷たい波の中に…とご冥福を祈るばかりでした。

仙台空港にも波は押し寄せて、空港への道はどこでもトンネルになっていますが、ここでもそうでした。しかしそのトンネルは津波襲来にはトンネルが浸水して行き来の車を飲み込んでしまったそうです。

辺りの水が引いてもトンネルの中には手出しが出来ずに…との壮絶な話を聞きました。友人家族は未だにそのトンネル内を走ることが出来ずに、大周りをして飛行場に行くようです。

そこへ案内をしてもらいましたが、低い深いトンネルでした。もちろんトンネル前でUターンをしました。トンネル前は飛行機の姿を見学する良いロケーションだったようで、桜の木が多く植えられていて、木の先には蕾らしきものがすでに膨らんでいるように見えました。

写真は、日和山神社

名取市閖上地区・空港を後にして、仙台市荒浜地区も通りました。こちらも名取市閖上地区と同じように更地にしか見えない様子でした。ただ海岸べりの松並木は、歯抜け状態、全く無いところ、固まって残っているところと様々でした。津波の勢いや方向が違っていたのでしょうか…運動公園のようなものがあったそうですが、それは土盛りをしてでしょうか同じような公園、避難場所にでもするのか残すそうです。

仙台市を抜けて、多賀城市に入ると、そこも波が来て被害が出たとのことでしたが、その爪痕はこれっぽっちも見当たらず、商業の街という風情でした。

東北歴史博物館でランチをして、直ぐ近くの「国府多賀城駅南仮設住宅」の中にある「復興支援サポートセンター」に寄りました。仙台での養成講座終了仲間(多賀城市在住)が既にスリーAについての紹介をしていて、話はとんとんと進み「いつ開催してくれますか?」と3月26日に決まりました。

友人の車で塩釜、松島へ連れて行っていただきました。塩釜では塩釜神社(国宝)で、拝殿がふたつ、参拝して「うまくいく御守」を。神社のお祭りには急階段をお神輿が降りるとかで…上から見ると歩くのも怖いくらいなのにと…想像して恐ろしかったです。

翌日その階段下から見る機会があり、それまた見上げると凄くて驚きました。

参拝する頃より霙交じりの雪がちらついていました。厳しい寒さと強風は変わりなくて、車のドアの開け閉めが重かったです。

仙台市沿岸部の津波状況を見聞きして、こちらの復興住宅は田んぼを埋め立て、土盛りをして平野部に高層住宅や一戸建てが建設され、被災者へ最優先して入居が決まり余れば一般市民にも譲るというゆとりの住宅事情で気仙沼とは少し違いますが、まだまだ復興には程遠い様子でした。