気仙沼唐桑小原木公民館講座

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気仙沼唐桑小原木公民館講座2014年7月7日
小山光子(認知症予防ネット・気仙沼)

福井恵子先生。お身体の調子は如何でしょうか
先生が唐桑にいらっしゃることを楽しみにお待ち申しておりました。お話ししたいこと、お尋ねしたいこと、たくさん私たち三人はありました。
その先生のお話をお聞きすることなく、今回、小原木公民館で私たち未熟のまま、先生の行うはずのスリーAゲームを開催させて頂きました。先生の穴埋めに私たちは凄いプレッシャーがかかりました。
でも仮設住宅でスリーAを何度も経験したことを思い出しながら、自分を信じて皆さんに喜んで頂きたいと全身全霊で思いのたけをぶつけさせて頂きました。

10時からの開始だったのですが、早くからお越しいただいているので、気仙沼のキャラクター「ホヤ坊や」を歌い踊り体操をして身体を柔らかくしウォーミングアップで皆さんの和を作らせて頂きました。その後10時からビデオをご覧いただき(注:KCN作成スリーA広報ビデオ)その後12時までスリーAを指導させて頂きました。
前にも私達とご一緒にスリーAをされて、判っておられるので、そのビデオをご覧の参加者さんは、真似をされてゲームをしていました。見知った方が半数の方でした。

私は震災当初から仮設住宅への支援を行いました。瓦礫の片付け・炊き出し・物資の配給・芸能人・一般支援者への仮設住宅へ案内など、数々支援のお手伝いをさせて頂きました。

その中でもこの「スリーAゲーム」は皆さんの心からの笑顔と笑い声が素晴らしいです。「お盆とお正月がいっぺんに来た見たいで、こんなに笑いこけたのは初めてだ!」とある男性は話されていました。あまり楽しいので、自分達が声を掛け合い励まし合い、自分達でゲームを盛り上げていました。ゲームが出来ても笑い、出来なくても笑い、会場は笑いの渦です。外を通る人が「何を笑っているのか」と不思議に思い、子どもを連れて見学に来て下さいました。最後はその親子さんとも一緒になって参加して大盛り上がり、スリーA様様でした!

スリーAを行っている間は、何もかも忘れて、優しい笑いの世界へと導かせていただいたと思います。

お互いが一体となり、一つの笑い、支え合う喜びの空間を作らせて頂きました。こんなに素晴らしい認知症予防ネットを、出来れば高齢者施設などにも、活用させて行けたらと思っている次第でおります。

この東日本大震災で仮設住宅の方はじめ、多くの方々が、まだ出しつくせない深い悲しみや、悩みを心に占めていることと思います。少しでもスリーAを通して、私たちが、人々が、世界が支え合う温かい人たちの集まりが広がって行くように思います。そして共に生き、共に生かされて支え合う人たちがいっぱいになるよう願ってやみません。

福井恵子先生、有難うございました。
どうぞお体に気を付けて、また、元気なお姿で宮城県気仙沼唐桑にお見えになることを楽しみに待っております。

注:お三方は、唐桑半島の中央部に住宅があり、津波被災は免れ、
仮設住宅への見守り支援ボランティアをされています。
お手紙と共に、地元新聞「三陸新報」に掲載された記事が同封されていました。

他のお二人のお手紙は、以前スリーAゲームに関わらせて頂いて、感謝の気持ちを込めてと、頂きブログに掲載しています。合わせてお読みください。

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2014年7月7日、唐桑小原木公民館で公民館講座「認知症予防講座」を予定されていました。福井が講師を務めるはずでしたが、気仙沼へ行く直前に怪我をして歩行困難になりドタキャンで断念せざるをえませんでした。公民館の皆さまにはご迷惑をおかけしました。

昨年5月に気仙沼のぼら宿でのスリーA脳活性化ゲームの1日講習会で、小山さんたちが学んで下さり、仮設住宅でのボランティアでのスリーAゲームを喜んで進んでやって下さっています。

急きょ、公民館や小山さんたちに了承を得て、ピンチヒッターを務めて頂くことになりました。そしてお手紙の通り見事に自立された働きをして頂きました。気仙沼にスリーAは根付いたことを喜んでいます。私の怪我が完治しましたら気仙沼へ御礼に参ります。
皆さまありがとうございました。(運営委員:福井恵子)

新聞記事です