「みんなの認知症予防ゲーム」の初夢

年越しの初夢です。
京都で毎月1回のペースで行っている認知症予防教室に、10代半ばのお子さんとお母さんが見学参加に来られました。

お子さんは自閉症とのことで、大きな声をあげることがあると言われて、お母さんは心配しておられました。しかし私は、お子さんがゲームを楽しんでくださるかも知れないと思って、「いいですよ、いいですよ」と言い、主催施設の職員さんのご了解をいただいて、中高齢者30人ほどの輪に入って頂きました。

ゲームは初めてらしく、ルールの理解は難しいようでしたが、お母さんが心配しておられたような場面にはなりませんでした。
お手玉回しでは、両手の左右違う動作が難しいのか、時々は隣にいた私の手と、お子さんの手と、自然に手を繋ぐ形に何度かなりました。手の感触がとても優しく、純真無垢さを表しているような柔らかな手で、何の屈託もなく手が離れたり、結ばれたりしました。他の種目では、机の場所が離れたのですが、すべてを自然に任せて、指導めいたことは一切言いませんでした。

あとでお母さんから感想をお聞きしたのですが、時間いっぱい穏やかに過ごせた、そのことが不思議なほど、とのことでした。
短期間、滞在されるので、帰郷したらこのゲームをなんとか子どもの集まりで、実験的にやってみたいと希望を言ってくださいました。

親御さんが「みんなの認知症予防ゲーム」に希望を感じてくださったことが、私には一番大きな喜びで、役だちそうな資料をお土産にお渡ししました。
辛いことが小さくなり、希望が実現しますように、夢が正夢になりますようにと、お正月の初祈りでした。