地域の認知証予防教室 2篇

3月23日は城陽市南部コミセンでの、4回シリーズ教室最後の日でした。
最後の日でも初参加の方がいらっしゃいますので、認知症予防についての解説は、丁寧に話しています。
認知症の歴史をふりかえると、平安時代から誤解と偏見が文献にのこされてあること。鬼になったのではなくて、偏見で鬼になったとしか理解できなかった時代だったということ。昭和の近年まで偏見が充満していて、昭和38年に出来た「老人福祉法」でさえ、デイサービスやショートステイは認知症を発症している人には閉ざされていた事。そのような中で悲痛な思いが積み重なって、人々の努力につながり、閉ざされた扉が開いて、介護保険法が施行されたこと。
ざっと簡単にでも歴史を知って欲しいと願う言葉なので、人々の胸中に届いたと思いたいです。
歴史を知ることで介護保険への理解がしやすく、利用も有効に出来るのではないでしょうか。
ゲームに移って「その1、その2,その3」とピックアップして笑いと同時に脳の活性化を行いつつ、最後の「その4」では、風船バレーと風船サッカーで、溢れるように活気づいていただきました。
この日は健康な方ばかりでしたので、椅子にかけたままですが、思い切り“風船サッカー”を楽しんで頂きました。

翌3月24日は、北宇治地域包括支援センター主催の、毎月1回開催の教室で、年度内最後の日でした。窓から見えるサクラの大木はチラホラ咲き初めていました。
最後の日といっても、初参加の方もおられて、全部で40人のご参加でレコード破り。畳敷きの大広間に、椅子席ギッシリの輪ができました。床の間の掛け軸は、巨椋池から愛宕山まで遠景を取り込んだ、地域のなじみの風景画です。
大阪や四国道後温泉で有名な松山という遠方から、若い女性が見学参加されました。実は養成講座の受講生さんです。お手玉回しのゲームでは、実際に配り役をして頂きました。「ダメダメその配り方は」、なんて教育実習みたいになりました。年配の皆さんは笑顔で見守ってくださいます。
毎回ご参加の方たちは、「みんなの認知症予防ゲーム」が自閉症の子どもにも効果があったという話に、深い共感の色を浮かべて納得してくださいました。
教室と言っても、何年も継続参加してくださる方たちは、本当に有り難い理解者となっておられて、急場の変事にも目立たぬように、優しい心使いで助けてくださいます。
地域の温かさを感じて、嬉しくなるひとときです。