小学校の空き教室で認知症予防教室

平盛学区福祉委員会の認知症予防教室

今から15年ほど前、就学児童数の減少で宇治市立平盛小学校に出来た空き教室を転用してデイサービスセンターが開設されました。
そのデイサービスセンターで、学区福祉委員会主催のスリーA方式認知症予防教室が、平成21年8月から、年間2〜3回のペースで開催されています。第8回目がこの3月10日に開催されました。
初めの頃は私(高林)とKさん(小学生のママさん)の二人が講師として行っていました。
Kさんは当NPOの活動メンバーの中では最年少で、私が病院を退職してデイサービスに勤務した時(平成7〜8年)の同僚でした。彼女は仕事柄ゲーム指導はお手のものでしたが、早い時期からスリーAに熱い視線を向けていて、スリーAの実際に触れて開眼し、新喜劇などの笑いとスリーAの笑いとの本質的な相違点もちゃんと見抜いていた頼もしい存在です。やがて平盛学区福祉委員会主催の認知症予防教室の講師は、彼女1人任せるようになった、という経過があります。

今回は彼女の子達の学校の用事で、急遽私が代理で行きました。
懐かしいボランティアの方たちや参加者さんたち、飛び入り参加の方もおられて39人の輪となりました。皆打ち解けて基本のゲームで大笑い。今回はじめて持ち込んだ道具を使うゲーム「2種類の太鼓の合奏」は、とても気に入ってくださいました。
人数分の太鼓や竹太鼓、撥、楽譜など大きな教材を送迎車に積みこんで行きましたが、その甲斐がありました。
道具は予算が無いので、段ボールの箱を利用した「箱太鼓(造語)」、竹太鼓はペットボトル利用のマラカスや鳴子などです。皆さんは工夫した代用品の使用法の説明にも一々うなずいてくださいました。また楽譜や撥にも工夫を重ねた改良版を用いたのですが、工夫のあとを皆さんが褒めてくださり、すっかり優しさのシャワーを浴びせていただき、講師冥利につきる思いをしました。
高林実結樹