首都圏実践者との交流会

一昨日10月17日(月)には、東京の江東区木場で行われた「故郷の家東京」特養ホームの竣工式に出席して、多大な感銘に打たれて、それだけで力が尽きる思いでした。

しかし翌日には文京区湯島での認知症予防ゲームの実践者たちの集まりにも出席しました。会場の湯島には何度も伺っていますが、いつも時間に追われていて、地図でしか知らなかった湯島天神に、初めて立ち寄りました。京都の北野天満宮と隣り合っていた小学校時代をすごしたので、湯島天神とは親類のような気分です。宝物殿の虎の絵に釘付けになりました。虎の目の描き方が日月なのです。今まで虎の絵を見ても目玉の描き方に気づかなかったので、何も言えませんが、大発見をした心地です。

午後の集まりは、「みんなの認知症予防ゲーム」の良さを知って、実践行動をしてくださっている方が10人も集まられて、予防教室での困りごと、悩みなどを聞かせていただき、いくばくかのアドバイスをさせて頂きました。
呼びかけ人の声に応えて10人もの人が集まってくださることに、仰天するほど、感動しました。なぜならこの普及活動を始めた当初の10年間ほどは、いかに熱く訴えても、誰一人耳を傾けては貰えなかったのです。その苦節のような時から20年経過しているのですが、一人の呼びかけで10人も集まられる、この変化! もう大丈夫、この勢いを止めることは誰にもできないだろうと感じました。

ゲームそのものは初期の増田方式よりかなり工夫をこらして、誰にも役立つ有効な技法を加えて深化・進歩させています。これらを各自が体得されて、少子高齢化の時代に役立つ成果がきっと現れる、と信じることができました。在宅支援ボランティア10年から、ここまで辿り着いた30年来の認知症問題との絡みを思い出して、ちょっと感傷に耽った帰路でした。
個々の人たちがそれぞれの道を、助け合って進んでくださることを信じて疑いません。