大寒で、毎日のように積雪情報が聞こえてくる1月29日。京都南部は申訳ないような穏やかな日差しの中、大阪市の北にある大東市に伺いました。大東市社会福祉協議会主催による、「みんなの認知症予防ゲーム」リーダー養成講座4回シリーズの第一回です。
担当者が「驚いた」と言われたのは、募集をかけられたところ、定員20人がすぐさま18人の応募で、30人に枠を拡げられたのでした。市民の意識が高いというか、認知症予防に広く関心がもたれていて、まさに待たれていたのだと思いました。
座学では輪読方式を、ここでも行いました。終わってから言われたのは、
「座学で、一人も居眠りをする人がおられなかった」
というお気づきでした。午後のひと時、それも昼食あとですから睡魔がねらっている時間帯です。だから一人も眠くさせない、睡魔を寄せ付けない秘法、輪読形式で進めているのです。また別の職員の方の感想は、
「同じルールのゲームを指導していたが、進め方の配慮が全く違う、今までは間違われたときに、間違いを本人に指摘して上手に皆が揃うようにしていたが、認知症混在の教室では、その点が違うのですね」
と、一番大事な注意点を自ら気づかれたことに、すっかり嬉しくなりました。こういう学ぶ姿勢で受け入れて頂き、大東市に初めて伺ったのですが、すぐに市民活動に活かされるに相違ないと、確信することができました。2025年問題に間に合うようにとお願いしましたところ、皆さんが頷いて下さったので、今まで活動を続けてきて、本当によかったなと、つくづく思いました。帰りの電車では、輝く西日の光を正面から浴びて、身も心も力に満たされる心地でした。