5月11日(金)、京都認知症総合センターのカフェご担当の理学療法士の方と、認知症予防ゲームのお話をする機会を得まして、それが具体的な提言となり、まずは試みとして今日、25日(金)にカフェに1人で伺いました。
センターの2階がカフェの部屋で、身長1メートルぐらいの真っ白なロボットが、可愛い顔で迎えてくれます。会話もできるようですが、今日は健康状態(接続?)が良くないらしく、その旨の報告を話してだんまり、動かなくなりました。
3階より上が居住空間のようで、ご入居の方たちが職員の誘導で2階のカフェに降りてこられます。理学療法士さんの優しい指導で、リハビリの体操が始まりました。
認知症総合センターの理学療法士さんは、同じ職種でも一般病院での患者さんへの応対とは全く違って、症状が進んだ方たち一人ずつへの言葉かけが、模範的理想的で優しく、聴力の衰えた方にも、聞こえやすい話し方で感じ入りました。
リハビリの体操のあとで、「頭の体操」というご紹介をいただいて、ゲームをさせて頂きました。
両隣の人の名前と自分の名前、合計三人の名前を各自が言う独特の自己紹介を、今日はお隣一人と自分の名前二人分に省略して、全員一周りして自己紹介を終わりました。次いで年月日の確認を皆で声を揃えて言い、「夢の旅行」はその場の判断で省略、指折りの「1から10数え」からゲームを始めました。かなりレベルが落ちておられる方もおられましたが、私としてはまごつくような事なく、ゲームの選択もでき、リズムに乗って頂くために開発した五段階加速法を、普段の倍ほどの時間をかけたので、皆さんに揃ってリズムに乗っていただけました。すると、グーもチョキも、右も左も出来ない方がリズムに乗られて、合いの手「ホイ」とか「ソリャ」とか、明瞭に適切な明るい声で歌うように入れられるので、その確かさにビックリしました。こうなると皆さん心底から楽しんでいただけます。
最後に大きな風船でのバレーと「青い山脈」を合唱されて終了、解散となりました。
静かになってから理学療法士さんが、「楽しいゲームですね〜」と言ってくださり、月一回程度のペースで伺って、職員さんにゲームリードを覚えて頂く方向で、来月の日を決めてお別れしました。
認知症カフェと言っても、一箇所ごとに違いがありますから、参加される方たちのレベルに合った進行方法を行うだけでなく、時間を考えて短く終わる配慮も大事になります。ゲームリーダーは熱心だけでは難しい面があることを痛感しました。