気仙沼での多くの素敵な出会い

緊急報告 素敵な出会い

その1

8月5日(日)、福島Weフォーラム第四分科会「認知症予防ネット」に参加してくださったKさんが、今から向かう気仙沼行きは何をするのかと尋ねられたので、「スリーA予防ゲームを仮設住宅の皆さんと一緒にやって元気を出してもらえるようにします」と答えたら、「私も行きたい!」と 「このまま一緒に行きましょうよ」とお誘いしましたら、「お休みが取れるか相談してお返事する」とのことでした。

Kさんはそのまま本当に気仙沼まで駆けつけてくださり、駅前のホテルに泊まられました。6日の朝から行動を共にして「スリーA予防ゲームとは?」を深く学んでくださったようでした。群馬医療専門大学の専任講師をされていて「ゲームリーダーはハードですね、大きな声ではっきり説明して、みんなの顔を見回しながら、発奮もさせて、声をかけるタイミングを計って〜〜」と驚いておられました。

「生徒にスリーAを教えても良いでしょうか?」とも聞かれて、「もちろん皆さんに広めるのが役割ですから是非お教えください」とこちらからお願いしました。5日に福島でのWeフォーラムで理事長高林の講演を聞き、6日ゲームに二回参加してくださっただけでスリーA予防ゲームを理解してくださり、そしてそれを取り入れてくださることに、感動と感謝です。

その2
8月6日(月)9時半〜12時

気仙沼市の職員さんが仮設住宅見回り隊で会長宅へ用事があり来られましたが、その足でゲームにも参加してくださいました。参加者さんの笑い方にとても感心してくださいました。認知症予防ゲームですから行政が取り組んでくださいと発破をかけました

その3
6日(月)13:30〜16:00
自治会会長さん

「今日は何をするのか?書いてあるがさっぱり判らん・・・」
今から始まるスリーAゲームイベントを非常に心配していましたが、ゲームに参加して皆と一緒に大笑い、心配も吹っ飛んだようで、「またスリーAが来て欲しくなったらMさんにお願いすればいいんだね?」と話された笑顔が印象的でとても嬉しかった!

その4
7日(火)9:30~12:00面瀬地域ふれあいセンター

仮設は14軒、在宅(借り上げ)の方の自治会。一般社団法人気仙沼復興協会福祉部の方々3名が、ゲームの最初からおぢゃっこ(茶話会)まで参加して手伝ってくださいました。自分たちもゲームの中での「グーパー」はやっているが、声のかけ方がぜんぜん違う、反応も全く違うので、参考にします! とのこと。

その5
7日(火)午後、6月のリピート開催

時刻前に来た方は、「前やったゲームだろう?あれは楽しかったから笑いに来た、見覚えある方だよね?前も来たよね?」「その節はお世話になりました。ご無沙汰でした」の挨拶を返しました。半分以上の方々が6月のことを覚えて来て下さいました。そう、93歳のトメさんも・・・

自治会会長さんは荷物運び、午後からの開催なのに午前中から冷房を入れて待っていて下さいました。また、気仙沼では宿が少なくて6・7日は旅館に泊まれなかったと言うと、今度宿が取れないときには、集会場に泊まったら良いよ〜電話をしてくれと。

その6
岐阜県の大垣女子短期大学学生たちと引率の方、卒業生おふたり。

引率のKoさんは、学生が温泉に行っている間、私たちの活動に興味をもたれたとのことで、Mさんもご一緒に、認知症予防活動の話をしました。シーツ玉入れの現物写真も撮らせていただいていいですか?と。

卒業生のお一人、Aさんはグループホームの勤務中に駆けつけてくださり、テキストなどの資料をお渡ししました。もう一方は学童保育をされているとのことで、こちらにもかかわりとゲームはきっとお役に立てると、資料をお渡ししました。

学生との交流では、席の両隣ともに祖父母のどちらかが高齢者施設と関係を持ち、もうすぐ施設入居になるとの話でした。

その7
8日(水)10時〜50分間
9月からデイサービスの「ポプラの木」利用者さんおふたり、スタッフおふたり。

NPO活動最後の日、帰る間際、サロンでスタッフさんにスリーA予防ゲームの話と実際にやりました。途中でサロンの利用者さんが来られて、「今日は何か賑やかで楽しそうですね」と言いながら、お部屋に入られました。

その方々と6名の輪を作って超特急で手指・腕のゲームをしました。ちょっとうつ気味の若い方と高齢者でした。若い方は「私は見学しています」と、はにかんだ様に仰ったのです。それで私が「輪の中の椅子に座って見ていて、出来そうだったらやって下さいね」と誘いました。

間違えて笑ってほしいとお願いしながらのゲームでしたが、高齢者の方は「絶対間違うまい!」と緊張しながら最後までほとんど間違わずに遣り通しましたが、このような方は初めてだったので驚きました。

また若い方は、初めからゲームに乗ってくださって歌もリズムも出来るし笑いも出て楽しんでくれていました。「はじめてこんなのをしたが楽しい〜〜」と笑顔でした。

記念写真も撮りました♪

帰り際に、こちらから肘辺りにそっとタッチしようと手を出したら、高齢者の方は私の手を掴んでギュッと握って離そうとされなかったのにびっくり、スリーA精神の優しさのシャワーが伝わったのだと感動しました。柔らかい暖かな手でした。

若い方も握手を求めてくださり、またまた感動でした!またご一緒したいと強く感じました。

スタッフのお一方は、介護福祉士資格もたれているが、現在は経理を担当されている。将来はサロンを開きたいので、人との関わり方を教えていただきましたと喜んで頂きました。サロンへお手玉・リボン・シーツ玉入れ一式をプレゼント致しましたら、「直ぐに活用させて頂きます。嬉しいです!」と感謝されました。

その8
コーディネーターMさん

3:11当日から、ずっと完全なボランティア活動には頭が下がります。

元のお仕事、いろんなことをされた、自衛隊に4年、ここでもいろんなことをさせてもらい、それらが皆今の支援活動に生かされていると思う。岩手県の雫石事故の救助活動にも入った。コーディネーターはやったことはなかったが、自衛隊の経験が役に立っている。お金は一銭も何処からも出ない、出何処は自分の通帳。

96箇所の仮設住宅のうち26箇所の自治会長さんと知り合い。気にかかる「牧沢」「西八幡」などには他の仮設と支援格差になっているが、重点的に支援をしている。特に「牧沢」には、「医療隔週支援」「生協配達」「移動支援」「美容月一回」「見回り」すべてMさんがコーディネートしている。

火急の場合はこういう人が現れるのだなあ、と感じ入りました。各仮設住宅では多くの被災者がMさんに頼っておられ様子がうかがえました。頭が下がる思いです。

2012年8月9日 福井恵子