広島県三原市高齢者福祉課主催の「認知症予防講演会」

2012年8月25日(土)13;30〜15;30
今回、三原市福祉会館で開催された「認知症予防講演会」は、三原市高齢者福祉課からのお招きでした。
会場は、JR駅に近い会館の、一番大きなホールでした。
参加者の皆様は、お暑い中を6〜70人も聞きに来てくださいました。ありがとうございました。

通常の講演会では、どこでも前半は講演。後半で認知症予防ゲームの体験としています。
参加者さんが20〜30名の場合は後半のゲーム体験では、予防教室と同じ形に、机を壁際に移動して、イスだけで一つの輪に座っていただくのですが、今回は人数が多いので、講演会形式のままで、ゲーム体験もしていただくことになりました。
大きなホールのステージは、横手の階段を5〜6段上る高さです。高い舞台の上での講演に私は緊張しました。

高林理事長の講演は、スリーA方式認知症予防について、合宿時代の話、通所予防教室に移行しての話、3ヶ月とか5ヶ月とか、教室を卒業してどれほど良くなったかという、生活面の変化とデータも話ました。一般の高齢市民の方も大勢聞いておられましたが、解りやすいデータの話は初めて聞かれる珍しさもあってか、何度も頷いておられました。

私からは、在宅介護で母の認知症への対応に一時はパニック状態にもなったのでしたが、折良くスリーAのかかわり方「優しさのシャワー」を学ぶことができ、そのお蔭でぼんやりしたり、険しい表情になったりの母に、優しい昔の笑顔が戻った、という体験談をしました。
・・・話す内容をメモに書き出していたのですが、いつもとは違う大会場の雰囲気に圧倒されて、肝心な内容を忘れて、高林理事長から補佐していただきました。

スリーA方式の予防ゲーム体験は、講演会形式で全員が一方方向を向いた状態で行いました。
そのために、輪になって隣人とスキンシップをとりながら行うゲームとか、道具を使うゲームなどは、すべて割愛させていただきました。実施できたのは、結局ゲームその1だけでした。しかし丁寧に、ゲームの意味、説明を入れましたので、楽しんでいただいただけでなく、なぜスリーAの簡単なゲームが認知症予防の効果をあげるか、という大事な問題を、全員のかたに深く理解していたけたように感じました。

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終了後に声をかけに来てくださった方たち4〜5人の声

高齢者福祉でのボランティア活動をしていると言われた方は、ゲームテキストを求められ、もっとゲームを沢山楽しみたかったと言われました。

また、お一方の男性は、もっと話の内容にそった若い方・施設や介護をする方を対象にされたほうが良かったんじゃないか?と言われましたが、施設職員の方や若い方も何人も参加しておられ、それはステージの上から見えていました。

デイサービスセンターの職員さんが寄ってこられての話では、明日から職場でスリーAのゲームを取り入れても良いだろうか? という相談でした。三原だけでなく広島全体に拡げたいと、目を輝かせるように話されました。

103歳でお母様を最近なくした、と言われる方は、母に病院行きを進められたように、自分自身がおかしくなりかけていて、と笑顔で言われました。

会館の出口でも、参加者の方々から「楽しかったです」「ありがとうございました!」と笑顔で声をかけていただき、ゲーム担当者としてもうれしかったです。
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講演会終了後、市の方から、「参加者募集を一般市民ではなく、リーダー的な方々のほうが良かったように思いました」とおっしゃいましたが、まずは市民一般の啓発が先行的に必要なのですから、2回目があるならば、スリーA方式の認知症予防ゲームのリーダー養成講座が実現するようにと、大きな期待をもって、三原市を後にしました。

(運営委員 福井恵子)