10月に入って二度目と、続けさまの気仙沼入りをした目的は、岩手県でもスリーA方式認知症予防ゲームに取り組みたい、各施設を案内するから説明にきてほしい、との要請に応えたもので、初めて県境を越えて岩手県に行ってまいりました。
前回の9月30日、宮城県気仙沼活動「医療支援ボランティア」で出会った方に、名刺代わりにと「スリーA方式認知症予防ゲームリーダー養成講座講義録」と「ゲームテキスト」をお渡ししたのです。その方はその場でご覧になり、
「私は介護福祉士への認知症講座を受け持っています、このテキストを使って教えたい… 認知症予防ネットとして講座を受け持ってほしい」
とまで言って下さった、一の関市の菊池さんの熱いお誘いでした。それで一旦帰京して、理事長と資料の検討をし、施設・職業訓練センター等に、それら資料持参で、スリーAの説明に行ってまいりました。この報告は、次の機会にします。
私が気仙沼にスリーA方式予防ゲームによるお見舞いに行っていることを知った、友好団体の予防教室を毎週実践、主宰されているスズメの学校の原さんから、「90歳手作りの毛糸の帽子・数え切れないほどたくさん」「京都の着物の端切れ、洗い張りした着物地」段ボール箱に合計4箱を現地に送るから、届けていただきたいとのご希望をお聞きしたのです。
いつも現地でお世話になっている村上さん,、前述の「被災地特例ひとり訪問看護ステーション」菊池さんともご相談して、着物地などは菊池さんに託して縫製工場勤務の方が数人おられる借り上げ住宅へ。帽子は顔なじみにもなった反松公園住宅に届けました。住宅で「かくかくしかじか」と言いながら箱を開けましたら、「わぁ〜」と皆が声をあげて大喜び!
小さめのは子たちへ、おじいさんへは「男の人って頭は案外大きいよね?」 などなど楽しそうに選んでいらっしゃいました。
あっという間に全て完売! いえ頂いてもらいました。
「手間暇かかるのに、毛糸代なども支払わなくて良いのですか?」
と口々に言いながら
「丁寧に編んだ方に御礼を言ってくださいね、ありがとうございました」
と言付かりました。早速かぶって帰られた方もおいででした。
着物地他は、支援で頂いたものを使いきってしまい、購入しようかと考えていたので、本当に嬉しいと喜ばれていたことを菊池さんが電話で伝えて下さいました。
そのことを預かった京都市の原さんにお伝えすると、
「編まれたYさんに伝えます! まだありますから送ります」
と次々と事が運びました。
送った方、編んだ方、頂いた気仙沼の方々、両方からお礼を言われて、飛脚を務めただけなのに一番喜びが伝わる場所にいて私は最高の福が頂けたように感じています。
色々な支援・サポートの仕方があるのですね! 知恵を出し合って大震災で被災された多くの方々へ、ひと時の“なごみ”を伝えたい、そのように思いました。
(運営委員 福井恵子)