地域のふれあいサロン

私の居住地の自治会での報告です。

毎月福祉委員さんが交代で色んな行事を考えてくださいますが、スリーA方式のゲームの出番はほぼ毎回組んでいただいています。時間も30~60分あります。年に一回は必ずフルコースのゲーム開催も企画してくださいます。

18日は「大人のぬりえ」でした。クレヨンと色鉛筆で好きなように色を塗っていきます。私は貴婦人二人のドレープのあるドレスに苦労しながら塗りました。

今回は50分をスリーA方式のゲームに使わせていただきました。本来のゲーム順番には違反しますが、「ぬりえ」の机のまま「広告パズル」を始めました。

限られた時間内ではゲームその3の「広告パズル」には行きつきませんので、輪になる移動時間も惜しんでの開催です。

健康な方で介護保険サービスを受けられていない方々なので、広告パズルは初めてだったようで、お一人に一枚ずつ広告を配ると「ゴミになってしまうこの広告を何に使うのだろうか?」と興味津津の様子でした。

「この広告を好きなように破ってくださいね。色んな形が出来るのが面白いですよ〜9回破ると10片になりますね。どのように破っても構いませんが、裏表が混ざらないように。線を引いたようにきっちり破るのは、あとで難しいですよ〜」

みんなで ばりばり、ばりばり・・・

きっちり破っている方、縦線のように長く帯状にしている方、全部四角にしている方…みんな10片になりました。

「では、一度ぐちゃぐちゃに混ぜて下さい。そして元の広告の形にならべて下さいね」

帯状の方は、裏表混ざってなかなか出来ません。両隣の方の助けで完成! 縦版か横版かで苦労されている方、福祉委員さんはさすがに早い! 

「完成したものをもう一度混ぜて、お隣さんと交換して、お隣さんが破いた広告を元の形に戻しましょう〜」

二度目だから今度は早く完成しました。グループになっていましたので、「今完成した目の前の広告の広告主になったつもりでそこに書かれている品物を宣伝しましょう〜グループからお一人発表してくださいね」

「電化製品」「たたみや」「おかゆ」…「ご飯も良いけれどお粥も食べましょう〜」「えぇ〜〜?なぁにそれ?」ダイエット広告でした!

ゲームの順番は逆になりましたが、手指の運動、リズム・お手玉回しで時間切れ!

男性3名含めて20名の参加でしたが、何度も参加されている方が多く、とてもお上手になられていました。今日が初めての若い方は、グーパー体操が出来ないで、ひとり苦戦なさっていました。

お手玉回し・・・掌にお手玉を一つ置いて、反対の手で上から摘まんで、お隣の掌にトンと置き、途中で「かえて」で、反対周りに回します・・・では、とてもきれいに回りましたが、最後になにかの弾みで落とされて、5個溜まってしまったのがお当番の福祉委員さんでした。「お金持ちですね〜」と笑顔でほめたたえ、手持ちのない方には「差し上げる優しいかたですねぇ〜」。お手玉が5個溜まった福祉委員さんと4人の手元にない方だけで、2個3個溜まった方もいないのは、みなが上手にリズムに乗れたのです!

一人暮らしの多くなってきた地域で、参加されている方の半数も一人暮らしなのです。毎月一回、福祉委員さんたちの努力で開催されるふれあいサロンの集いは、地域の大切な時間です。その中にスリーA方式のゲームを入れて頂き、声を出して皆の笑顔で心も晴れ、ゲームもスムーズに出来るようになり、認知症予防に役立っていると確信しています。もう5,6年継続していますが、参加されている65歳以上のなかで認知症に近づいて行く方が一人もおられないのです。

来月3月ふれあいサロンは神戸市の花鳥園にバス旅行、4月は終わりの30分ゲーム。5月には今日の続きのぬりえを短時間で完成させて、ゲームを長くしてください、とのご注文でした。

参加される方たちからは「いつも楽しいゲームをありがとうございます!」とお礼の言葉を頂きますが、みなさんの楽しみだけでなく、私にも毎月の楽しみとなっています。何度くりかえしてもその都度楽しいから不思議です。

また、福祉委員さんたちも楽しんでくださっているのです。最初、ふれあいサロンに私は押しかけてスリーA方式ゲームをさせて頂いていたのですが、お茶の準備などで、ゲーム参加は手の開いた何名かでしたが、今は全員が参加をしてくださっています。

運営委員 福井恵子