9月29日、但馬長寿の郷で開催された『元気村サミット』に参加しました。
小規模集落元気作戦に取り組む但馬の11集落が集まりました。
囲炉裏を囲んでのいわゆる座談会です。
黒川地区の悩みは、「村が6つに別れていて、地区がまとまらない」、「高齢化で
動ける人が少ない」などでしたが、他の地区も多かれ少なかれ同じ状況です。
同じ区内で校区が別れていてまとまりがないとか、4集落が1つの地区で今まで
まとまった事業をしたことがない、全員一致が難しく、反対の人や足を引っ張る
人がいる、地区には9歳以下がいないという話しがありました。(ちなみに黒川は、
20歳以下がいません・・・)
どこもかしこも村の運営には苦労されていることが伺えました。
サミットでは、元気づくりに色々と取り組んでいる発表もありましたが、岩崎の
上谷さんの発表は、本日も印象的でした。
『若者がどうこう言うより、自分たちがまずすること。今までに自分たちが集落で
若者の教育ができていなかったことを単に言っているようなもの・・・。』というよう
な趣旨だったと思います。
そうなんですよ。
集落の悪いところや、先がない話しは若者が一番いやがる場なんです。
こんな話しもあります。
都会に出て言った息子に「稲刈りに帰ってこい」と電話してもつながらない。
何故か?息子の嫁さんが、「この時間だと、どうせお母さんから帰って
来いという電話だから・・・」と出ない。
それが、ある時から電話がかかってきても、「帰って来い」とは言わなくなり、
こんな楽しいことをしていると言うばかりになった。
すると、子どもたちが年に何回も帰って来るようになったそうです。
元気作戦の成果が見えにくいという意見も本日はありましたが、まずは
住んでいる人の考えが変わってくることが、この取り組みの一番の成果
だと感じます。
「良い所だから、来てください」と言うより、なずは「良いところだから!」
と自信を持って言えるようにしたいです。
沢山の人が、集落の話しを真剣に聞き入りました。
奥で、写真を撮っておられるのは、兵庫県の武田さん。
いつも、ご苦労様です。