新たな「自分らしさ」への葛藤

「自分らしさ」という言葉は、今花盛りである。
もともと、クリエイターや芸能人、スポーツ選手ではよく使われていた。
その頃は、「自分らしさ」の獲得は、特殊な能力を持った人にしか手にすることが
できないことだったようである。

最近、ファッション、住宅、就職、進学、車など、生活面のあらゆるところで
「自分らしさ」が登場する。
今や、どの人にとっても「自分らしさ」を発揮して生きることが当たり前になってきたということだろう。
そしてまた、誰に対しても「自分らしさ」を追及して生きることが、求められるようにもなった。

「自分らしさ」の社会現象を見た時、フェミニストの方々の頑張りを語らないわけにはいかない。
男役割、女役割にとらわれず、性別に関係なく、自分の好きな仕事をしようよ、
自分の意思で人生を選択しようよ、自分が好きなスタイルで生きようよ、
そんなメッセージを社会に対して発信しつづけ、そして定着させたのは、
彼女達諸先輩方の、とても一言では表現できない頑張りがあったから。
その結果、社会制度が変わった、女性の能力が社会の中で生かされるようになった、
そして男性の生き方の選択肢も広がった・・・
まさに、レボリューション。

しかし、今、いわゆるジェンダーバイアス(男女の固定的役割にとらわれる考え方)から
解放された「自分らしさ」を追求する葛藤ととはまた違った、
新たな「自分らしさ」への葛藤が生まれつつある。

 ・・・考えがまとまらないので、次回へ続く (%ひよこ%)(%ひよこ%)(%ひよこ%)