中学生に『性的被害』の話をしました

今日は中学2年生に『性的被害』の話をしました。

私を招いてくださった学校は、数年前から子ども達が被害に遭わないように、との目的で、
専門家を招いて性教育を実施されているとのことです。
私は昨年から行かせていただいています。

性教育が難しくなってきている昨今ですが、この学校は取組みをますます強化されています。
その理由は書くまでもないですが、性に関しての問題や性犯罪が多発しているからです。
系統立てたカリキュラムを作り、それに添って計画的に実施されています。
スゴイのが、生徒指導の先生が主導し、学校一丸となって取り組んでおられることです。
もっとスゴイのは、この学校では『人権教育』として性教育を実施している点です。
『セクシュアリティは基本的人権』を掲げているキララにとっては、当然のことなのですが、
性教育を『人権教育』として実施されている学校は少ないのではないでしょうか?

授業前、校長先生と打ち合わせ。
校長先生は、子どもが巻き込まれる事件が相次ぐことを嘆いておられました。
「子ども達が被害に巻き込まれないために」という視点で講師依頼が多い中、
ここの校長先生は、さすがにひとあじもふたあじも違っておられました。
最初におっしゃったのが「ひるまないで欲しい」ということ。
「どこか教育が間違っていた。われわれ大人の責任。
これ以上加害者を生まないために、人を人として大事にできる人になるために、
ひるまず強く子ども達に話をして欲しい」と。

こんな校長先生がいらっしゃる学校です。
『人権』として『性』を捉えている先生方が揃う学校です。
子ども達は、とっても素敵な笑顔で私を迎えてくださいました(%笑う女%)
やっぱり。
日頃のかかわりから、一人ひとりの子どもを真剣に大事にしている学校なのだと、肌で感じました。

「この生徒たち、ほんとうにいい子なの」
そうにこにこ笑う養護の先生も、とってもステキです。
生徒の良い面しか見ない、ということではなく、いろんな問題を抱えている子どもを
丸ごと「一生懸命がんばるいい子」とおっしゃっておられるのです。

今さら私の話なんて必要ないんじゃないのかしら??と思いながら、
つたない話をさせていただきました。
「どんなことがあっても、必ず乗り越えられるよ。素敵な大人になれるよ」
そんなメッセージを込めて・・・
伝わったカナ?
どうか自分の内なる力を信じて、羽ばたいてね。ステキな14歳の君達(%星%)