最近、様々な立場の方と「子どもを守る」ことについて話し合う機会があります。
そこで私が学ばせていただき、気づかせていただいたことを書いてみます。
(%紫点%)小学校の管理職の先生
「『見知らぬ人』『ヘンなおじさん』には気をつけて」というメッセージが
子どもにとってはとても危険。
小学生の子どもだと、従順に大人からのメッセージに従ってしまうからです。
「『よく知っている人』『親切な人』が危ない」ともっと言わなくてはいけない。
しかし、それ以前にもっと深刻なのが、家庭の問題。
今、虐待は本当に深刻で、「地域の防犯」より家庭を何とかしないといけない。
保護者同士でもっと話をして欲しいし、PTAでも「子育て」について話し合って欲しいけれど、
保護者は「地域の防犯」ばかりに気をとられていて、家庭での自らの子どもへの
かかわりについては見ようともしていない。
(%紫点%)小学校PTA役員の母親
最近、子どもが路上で、少し高齢にさしかかった男性に身体をさわられたり、
しつこく後をついてこられることがあって、心配。男の子だけを狙っている。
子どものクラスメイトのお母さんに注意を呼びかけたら、
「そんなことくらいでめくじら立てていたら何もできないじゃない」と言われた。
男の子だから被害に遭っても深刻に考えないのか、
男の子だからそれくらい自分でなんとかできる強い子になって欲しいと思っているのか、
女の子が狙われていたら、きっとおおさわぎになるだろうに。
(%紫点%)地域で「防犯活動」をしている女性
一緒に「防犯活動」をしている人たちは、地域の中に、子どもに対して危害を加える人が
いるかもしれないとは想像だにしていない。
「自分の地域はいい人しかいない」とまじめに思っている。
加害者も地域に溶け込んで暮らしているとか、
一緒に活動している人の中にも加害者はいるかもしれないなどという観点は、
まーったくない。
虐待は「家庭の問題」であり、他人が関与してはいけないと言っている。
そして、子どもは守る対象であって、地域内の子どもは加害行為をしないと思っている。
報道されている少年事件は、別世界らしい。
(%紫点%)テレビキャスター
「不審者」とはどんな人を指すのか、メディアの人間は考えたこともない。
限られた時間の中で要領よく伝えようとすると、象徴的な言葉を使用しがちで、
「不審者」と言えば伝えやすいし、視聴者側も理解しやすいと考えている。
社会不安をあおってもいけないし、報道できることは限れらてしまうのが現状。
でも、メディアの影響力は大きいので、もっと言葉に慎重にならなければ。
(%紫点%)海外生活が長かった小学生の母親
日本は「安全」についてあまりにも無頓着、無防備すぎる。
欧米どころか、東南アジアでさえ、子どもが一人で登下校する、外で遊ぶということは
今の時代ではありえない。
日本は豊かだけれど、子どもに対してはお金をかけないし、
親もお習い事や塾には熱心でも、「安全」についての認識が甘すぎる。
子どもを自家用車で学校まで送迎しているが、「甘やかしている」と言われ心外。
子どもは親が守るのが当然だと思う。
さてさて、皆さんはどうお考えでしょうか??