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スティーヴィー 加害者が被害者であるということ〜スティーヴィー再考〜

この映画は全くのドキュメンタリーで、出演者は全て本人です。
スティーヴィーというのは、主人公つまり性犯罪者の名前ですが、
彼が性犯罪をしてしまう前からフィルムが回っていて、
事件を起こす前後が、非常に抑えたタッチで映し出されていきます。
スティーヴィーのビッグブラザーだった映画監督のスティーヴが、
彼に寄り添い、数年にわたって撮影した作品です。

詳しくは「スティーヴィー公式サイト」をご覧ください。

ごく一般的な視点で見てみようと思い、専門的なことはアレコレ考えずにストーリーに
集中して観ました。
解釈ではなく、シンプルに感想を書いてみます。

スティーヴィーの人生はどこにでもある一般的なものではありません。
従って、ある特殊な環境で育って、ある特殊な人生を生きる人物に見ようと思えば見えます。
彼を擁護するつもりもないし、彼の家族を気の毒とは思いませんが、
彼を特別非難がましく思う気持ちも、彼の家族を糾弾する気持ちにもなりませんでした。
スティーヴィーに似通った人生を歩んでしまっている人は
アメリカまで行かなくても、この日本にもたくさん存在するでしょうし、
彼のような幼児性を身につけることは、たいして難しいことではないです。
「歯車が狂う」ということは、そんなに珍しいことでもないですし、
「悪循環」に陥ることは、よくあることだと思います。
しかし、その歯車の狂いも、悪循環の鎖も、断ち切りことはできるのですよね。
でも、自分ひとりではできない。
そして、それはやはり、難しいこと。
そばに寄り添う人がいたとしても、スティーヴィーのように、救えない場合もある。

とにかく、非常に、深く問いかける映画だと感じました。
一人の性犯罪者の生き様を、知ってみたい人には必見です。
性犯罪者と言えども一人ひとり違うのは当然なのですが、
子どもを狙う性犯罪者特有のパーソナリティと思考の特徴を、スティーヴィーも持っているようです。
「子どもを守る」ことに興味・関心がある方も、ぜひこの機会にご覧ください。

(%青点%) (%青点%) (%青点%) (%青点%) (%青点%) (%青点%)

映画の後、すぐに帰宅するつもりでしたが、そのまま帰途につく気分になれず、
一緒に行ったメンバーと、恒例の飲み会に参加(%ニコ女%)
みんな、それぞれ惹きつけられたところが違いました。
共通点は、性犯罪者(に限らずでしょうが)が立ち直るには、その人物にかかわる人次第ということ。
オヤジギャグが飛び交う中で(いつものことですが(%痛い女%))、とても勉強になりました(%エンピツ%)