講演会「子どもを守るために知っておきたい法律」の報告

6月11日
「子どもを守るために知っておきたい法律」と題して、子ども関連の法律についての
講演会を実施いたしました。

講師はkirala理事で法律の専門家の弁護士。
コーディネーターは、私。

参加者は、子どもの現場に立たれている人がほとんどで、
後半の意見交換会は、事例検討会となりました。
予定時間をかなりオーバーしてもまだ時間が足りず、会場を移し、昼食をとりながらの議論。
そこには、真剣に子どもの問題に悩み、葛藤を抱え、「なんとかしたい」という思いが
あふれていました。

子どもが地域の外からやってくる見知らぬ人=「不審者」から狙われることは極稀で、
子どもが被害を受けるのは、家族、先生、友人からがほとんどです。
そうすると、身近な人同士が「被害者—加害者」という関係になりますから、
当事者間への介入はそう簡単ではありません。
それぞれの当事者の人間関係、集団・家庭への配慮、
かかわる側の大人のスキルや経験、かかわる大人を支える人たちの関係性など、
全てがうまく調和して、はじめて良い方向に向かいます。

被害者となっている子どもへのケアばかりに目を奪われていてもいけません。
加害者となった子どもの問題行動の裏側には、家庭の問題や発達の問題が存在します。
その裏側の問題にしっかり向き合うことが求められます。
また、家族や先生など子どもの身近な大人が加害者である場合、その人へも支援の手が必要です。

子どもの幸せ、笑顔をどうすれば守れるか、
問題の渦中にいる子どもにどう手を差し伸べるか、
大人同士どう支えあうか、
これからも、共に悩み、考え、模索していきたいと思います。