今年の5月、兵庫県の小学2年生の性同一性障害と診断された子どもが
望む性別で学校生活を送っていることがわかり、県教委が記者会見していました。
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学校では、トイレ、着替え、制服など、生活面での配慮が求められます。
しかし、現実的に集団生活になると、他の多くの生徒への配慮も必要ですから、
生徒1人に配慮することでその他大勢が何らかの支障がある場合は、
その「1人」を尊重することは難しいのが現状のようです。
しかし、トイレ、着替え、服装は、基本的人権にかかわることなのです。
「他の多くの生徒が迷惑になる」という理由で、
その「1人」への配慮を怠ることは、その子への人権侵害になるということを
理解しておられる人は、実はとても少ないようです。
「理想論と現実は違う」という声もあります。
では、次のことを試してみてください。
(%エンピツ%)女の子に「クラスの男の子全員の前で着替えなさい」と言う
(%エンピツ%)男の子に「明日から女の子の制服で登校しなさい」と言う
これって、人権侵害ではないのでしょうか?
人権侵害ですよねっ。
ではさらにイジワルな課題。
(%エンピツ%)自分が、明日から反対の性別のトイレを使用する
(%エンピツ%)自分が、明日から反対の性別の装いで外出する
抵抗なくできますか?
身体とは反対の性別で生活したいと思っている子は、
自分の心の性別を「本当の性別」と思っています。
身体が本当の性別とは反対だと感じているのです。
身体に合わせた生活を強いることは、その子にとっては、苦痛でしかありません。
それは、「わがまま」でも「変わっている」わけでもありません。
上記のことを、毎日毎日強制されているのと同じなのです。
集団生活においては、その「1人」に合わせた環境を整えることは、
難しいのかもしれませんが、
みんなのちょっとした知恵でなんとかできることはたくさんあると思います。
「1人」の子が、毎日毎日、苦痛をがまんすることに比べれば、
みんなで力を合わせる勇気や努力は、なんてことないのではないかしら (%ペンギン%)(%ペンギン%)
注:トランスジェンダーの子がみんな、制服が嫌だとかトイレに入りにくい、と
感じているわけではありません。
その子が何に困っているのか、その子にきいてみてください。