こどもの性暴力をなくすために誰でもできる小さいこと

昨日は「こどもサポーター養成講座」の二日目でした。
前半は、性暴力被害の後遺症の話。

後半は、性暴力の被害に遭った子ども、加害行為をしている子どもを対象に性教育をしている方をお招きして、ワークショップをしていただきました。

参加されている人たちも、重い内容に、さぞかし疲れたことでしょう。
現場にいるものが話をすること、それを聴講すること、
ただそれだけで重くて、心底疲弊するようなこと、
それが性暴力です。
大人が被害を受けた場合も言葉を失うくらい辛く悲しいことですが、
自分に起こっていることを表現する言葉を持たない子ども達が被害を受けた場合、
どれほどのダメージがあるでしょうか・・・
そして、そんな言葉にできない、言葉を飲み込んでいる子ども達が
日本の中には、たくさん存在します。

子どもが受ける性暴力の件数は、いよいよ日本は欧米並みになったと、
専門家は言い始めました。
私も最前線の現場にいて、そう感じます。
数年前から、専門家の数、スキル、制度、法律は、日本はカナダ、アメリカから
20年遅れていると言われてきましたが、急に改善することは土台無理ですから、
今や件数だけが飛躍的に伸び、対応の方はおっつかない状態です。

しかし、専門家だけを養成すれば事足りるということでもありません。
子どもが自分の言葉で、自分に起こっていることを話せるように、
子どもが安心して、安全に暮らせるように、
一人ひとりの大人が、一人ひとりの子どもと意識的にかかわること。
それが、何よりの性暴力被害の予防にもなり、また最大のケアにもなります。

性的な加害行為をしている子どもに対しても、
自分がしていることを自分の言葉で話す体験が、とても大切なのです。

子ども達の笑顔を守るために、まずは性暴力の実態を知ることから始めませんか?

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