「セクハラ」か「スキンシップ」か。
判断に迷うことが多いようです。
先日、大学の先生方と「セクハラ」について話をしていましたが、
教師・教官側は、自分が圧倒的に立場が強いという自覚がどうやら足りないようです。
「セクハラ」の基本は、
①立場の強弱があること(対等でないこと)
そして、その次に
②本人が「セクハラ」と思えば、セクハラになる
ですから、児童・生徒・学生が「セクハラ」と言うなら、
他者が「それはセクハラではありません!」とは言えないのです。
ましてや、行為をした人が「セクハラじゃない」と言うことはできません。
*注 「濡れ衣」や「でっち上げ」は別です
行為をした人が「スキンシップのつもりだった」と説明したとしても、
触ったのが事実で、相手が「いやだった」と言うなら、立派なセクハラです。
教師が児童・生徒に性的接触をするのは紛れもない「性的虐待」ですし、
刑法でいうなら「強制わいせつ」に該当する場合が多いです。
*注 裁判で罪を認められるかどうかは裁判官の判断によります
一般的に、加害者を擁護するような関係者の対応は、
被害者はさらに傷つけられ、受けた行為による傷に加えて新たな傷を被ります。
ましてやそれが子どもなら、本来信頼している教師から傷つけられた上、
教育関係者が守ってくれないことのダメージは計り知れません。
その教師ばかりか、人に対する信頼感をことどごく失うことになりかねないことなのです。
それは、子どもの成長に良い影響を与えるとは、とても考えられません。
教師と生徒の信頼関係があって当たり前の教育の場で、
子どもの教師に対する信頼感を失うような事態を招かないで欲しいです。
それは教師にとっても不幸でしょうが、子どもにとってはあまりにも過酷すぎます。