子どもが、昨今氾濫するアダルト情報に様々な影響を受けて
性的な加害行為に至ってしまわないように
大切な相手を気づかないうちに傷つけることをしないように
間違った情報や刷り込みで、望みもしない性的な行為をされなくてもいいように
もしも被害に巻き込まれそうになっても最小限にとどめられるように
万一被害に遭った場合でも、誰かの手を借りて乗り越えて行けるように
(%赤点%) 家庭で親ができること (%赤点%)
1.親子で考えるルール
「4」で書きましたが、
思春期特有の二次性徴である「性的な関心が高まる」ことを“おおらかに”見守ることは
大変大事なことです。
もちろん、親が子どもの行動の一部始終を監視し、持ち物をチェックしたり、
交友関係に必要以上に口出しするのは、
「過干渉」となり、子どもの発達を阻害してしまうことになりかねませんね。
かと言って、子どもの自立心を尊重するばかりに、子どもの自室にパソコンを置き、
使用制限をせずに全くフリーにしてしまうことは、
すなわち、子どもにアダルト情報を野放しに与えていることになります。
ビデオ、DVD、携帯電話に関しても同じです。
インターネットや携帯電話の使用について、家庭でのルールが必要だということは、
多くの専門家が指摘していることです。
では、過干渉にならず、子どもが性的な情報にアクセスすることを上手に見守るためのコツ!
(%エンピツ%)ココからが重要
家庭でのルールを決める時に、親が一方的に決めてしまうよりは、
子どもとどんな危険があり、それが子どもの将来にどんな影響があるのか、
その危険と悪影響について、誰がどこで、どんな風に語っているのかを共に知り、
それについて親はどう考えているか、子どもはどう考えるか、などを
一緒に考える時間を持つのが良いと私は考えます。
そのプロセスそのものが、親子の信頼関係を築き、親の価値観や考え方を子どもに伝え、
親も子もコミュニケーションスキルを高め、子どもの発達に良い働きかけとなります。
つまり、子どもに対して必要な親の価値観を伝承し、子どもの心の成長につながります。
親が子どもを呑み込み、子どもの適切な成長を阻害する「過干渉」とは
正反対の作用となります。(%ニコ女%)
2.親の価値観を伝える
キララに相談してくる子ども達がよく言う言葉です。
「親はどう考えているんだろう?」
「このこと(自分の悩み)を知ったら親はどう思うかな?」
「親は自分になんて言うだろう?」
で、直接親には聞けないから、「先生(相談員)はどう思う?」と尋ねます。
子どもは、大人の「タテマエ」を聞きたいのではありません。
大人の「ホンネ」が知りたいのです。
そして、自分に起こっていることを、どう捉えていけば良いのか、
どうすれば乗り越えて行けるのかということを真剣に考えています。
見ず知らずの相談員だから聞きやすいのです。
でも、子どもが本当に聞いて、話したいのは、相談員ではなく「親」なのです。
〜次回は、親子での「性の話題」をどう話し合うのが良いかを書きます。お楽しみに(%音符2%)〜