子どもがアダルト情報に惑わされないために 9

キララに寄せられる子どもからの相談には、性に関する様々な悩みがありますが、
その内容は様々でも、実は共通点があります。

「性」の印象が非常にネガティブ ということです。

性に関しての知識を持たないことや根拠があやふやなことを信じているのは、
恐らく子どもだけの問題ではなく、多くの大人の人も同じでしょう。
そして、日本は「性」というものを、おおらかに、オープンに語れる社会ではないのは、
今さらいうまでもありません。
これは、良い・悪いの問題ではなく、事実としてそうなのです。
子ども達は、身近な大人から「性」の捉え方を、いつしかしっかり自分に刷り込んでいきます。

刷り込まれるのは、身近な大人からだけではありません。
すでに書きましたが、「アダルト情報」からもたくさん刷り込まれます。
そこに描かれている「暴力的な性」「商品としての性」は、
性に対するイメージを「ネガティブ」なものに強化します。

このネガティブなイメージが、人に「性」を回避しようとする心性を起こさせ、「性」の抑圧が起こります。
抑圧が起こっても、性欲までが抑圧されることは、特に男性の場合は少なく、
いびつな形で表出してしまいやすくなります。
いびつな形というのが、性犯罪(レイプ、痴漢、下着盗、盗撮、露出など)と言われる行為であったり、
人が性の対象にならい(動物や物やある特定の人間の部位に極度に執着する)ことだったりです。

キララに相談してくる子ども達(特に男の子)は、性に強い関心を持ってしまう自分を責め、
おかしくなってしまったのかと不安に思い、
自分の心身に起こっている変化を自分で受け入れられず、
もがき苦しんでいる子がとても多いです。

そんな彼らは、ダメだと分かっていながら、やめようと思いながら、
どうしてもアダルト情報に強く惹かれ、自分を否定しながら責めながら、それを手に取り、
本来、性衝動をコントロールするすべを覚えなければならない大切な時期に、
性衝動はコントロールできないもの、しなくてもよいもの、というメッセージを
たくさん受け取り、自分に沸き立つ性衝動のなすがままになる自分の行動だけを
肯定していくという、とても健全とはほど遠い、ゆがんだセクシュアリティを形成していきます。

悲しいことですけれど、キララには、性被害のご相談も多いですが、
性加害行為をしている子どもから、また子どものことで親や教師からのご相談が多く、
よくよくお話をうかがってみて、その原因が「アダルト情報」ということは、
全部ではありませんが、多くなってきています。
アダルト情報が家庭内で放置され、幼い頃より子どもがそれらに接している環境とは、
すなわち家庭が虐待の環境にある考えられるため、それだけが原因とは言えませんし、
他の要因ももちろんあり、複合的であるということを付け加えておきます。

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予告とは違った内容になってしまいました。
すいません(%痛い女%)

更新が滞りましたことも、お詫びいたします。
いつもたくさんの方に読んでいただいて、感謝しています(%ハート%)