イギリスのエコノミストの調査部門EIUなどが、昨年から始めた世界の140国を対象にした
「平和度数ランキング」の2008年が発表されたそうです。
1位・・・アイスランド
2位・・・デンマーク
3位・・・ノルウェー
4位・・・ニュージーランド
5位・・・日本
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67位・・・中国
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97位・・・アメリカ
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133位・・・北朝鮮
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138位・・・スーダン
139位・・・ソマリア
最下位・・・イラク
政治の混乱度、周辺国との関係、言論の自由、暴力・犯罪の発生率、受刑者数、社会福祉の充実度、人権尊重・・・
などが調査項目になっているそうです。
上位の国は、やはり社会福祉が充実しているという印象が高い国ですね。
日本が5位・・・う〜ん、複雑。
実際、社会福祉のお粗末さに、うんざりしている私としては、ほんまかいな?というのが
正直なところです。
でも、確かに、日本は犯罪の発生率や受刑者数で言えば、世界ではとても少ない方。
そう考えると、上位に入るのも納得できるかな。
「5位」だから安心、「5位」は事実を反映していない、「5位」で喜んでいてはいけない、
などなど、様々な印象があると思いますが、
私は、「ほんまかいな?」ですね、やっぱり。
その理由は・・・。
「暴力事件」で言うなら、テロなどの政治的な暴力事件は極端に少ないかもしれないけれど、
性的な暴力で言うと、日本は激増しています。
警察白書での「強姦」「強制わいせつ」事件が激増しているとまでは言えないでしょうが、
警察や学校や児童相談所への相談件数は増えていると聞いています。
つまり、事件化されていない件数が増えているようです。
それに、性暴力被害に遭った時の制度は、日本はアメリカ、カナダ、韓国に劣っているのが周知の事実です。
ひとつのカテゴリーに固執するのはおかしいかもしれません。
でも、性暴力というのは、もっとも社会で潜在しやすいものです。
そして、性そのものは、もっとも人間の根源的な人権問題であるし、
そして、政治や経済の影響をモロに受け、
そして、もっとも政治が関与しにいくいプライベート性が高い問題です。
要するに、性暴力の問題に対する政策、性的なことへの国の関与の仕方は、
その国の成熟度を表しているように、私は見えて仕方ないのです。
「平和」は誰にとってのものなのか。
自分の性、生き方、家庭、パートナーとの関係が、日々平和でなければ、
平和は実感が持てないと思うのです。