JR事故の被害者(事故に遭った方々)支援に取り組んでいますが、
その活動をしながら思っていたことが、
「NPO活動アート化プロジェクト」の中の
「キララさん訪問記(1)」を読んでいて、
クリアになってきました。
そこに記載されているカミングアウト的な話は、
今回のJR事故での負傷者の立場にも当てはまると思います。
今まで、大きな事故で負傷者した方々が、横のつながりを持ったり、
あるいは、それを継続的に支援する存在は、なかったそうです。
負傷者の方々は、ご遺族に遠慮し、おもんばかって、
静かに、ひっそりと、あるいは、個々に、
苦しさ辛さを収めてきていたのだと思います。
先日、ひょうご被害者支援センター主催のシンポジウムに
シンポジスト参加させていただいて分かったことですが、
遺族の「喪失体験」と、負傷者の「トラウマ体験」は、
立場からくる中身に違いこそあれ、
同じ苦しみに変わりはないということでした。
これは、世の中に、もっと知ってもらわなければと思いました。
ただ、その訴え方が、対○○だけでいいのだろうか・・・。
今後、この事故で被害に遭った方々が、
辛さや苦しさを抱えつつも、想いを昇華していくために、
何か新しいムーブメントを起こし、それが世の中に波及するような、
そういう方向性も見据えて、
継続的に支援していくことができればと思います。