福知山線列車事故から一年。
4月25日の取組み、
色々なこともあり、何度も決裂の危機もありました。
でも、結果的には、多くの方々の素晴らしい
思いやりの「輪と和」で、
深い絆を感じる取組みとなったと思います。
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宝塚のコンサートでは、様々な立場の方々から
涙を流して感動してしまったと
声をかけていただきました。
川西で手探りながら取り組んできた
「つどい」に来てくださった多くの仲間たちとは、
辛かった一年や、ここまでの道のりのことを思い出し、
それぞれに手を取り合い、抱き合って涙しました。
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多くの方々の、そのどの一人の働きが欠けても、
この一連の取組みは、成しえなかったと思います。
みんなが、それぞれの立場で、
それぞれに出来ることを持ち寄り、
知恵を出し合い、思いをつなぎあったからこそ、
すべてが無事に終えられたのだと思います。
「それぞれの4月25日」、「思いをつなぐ連絡会」。
本当に素晴らしいネーミングでした。
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「空色のリボン」では、多くの方々に思いを伝え、
「メッセージボード」には、多くの方々の思いが
ぎっしりと書き込まれ、
宝塚のコンサートでは、そのすべてが会場に集まってきました。
ボードが立ち上がった時は、感慨で胸が震えました。
オープンスペースのコンサートでは、
あったかな思いやりの「輪」がどこまでもどこまでも広がっていく、
そんな空間と時間を共有できたと思います。
この事故に遭った方も、遭わなかったけれど
心を痛めてくださっていた方も、
また、それぞれに心に辛さを抱えられた方も、
ともに思いを分かちあい、励ましあえたのではないでしょうか。
アルカイック・オクトのコンサートでは、
宝塚のコンサートの片づけをしてからの
途中からの参加でしたが、
大勢の方々が、一体となって
会場の空気を共有しておられたのを感じました。
お話、音楽の一つひとつに、
今も、どんなに会いたいだろうかと…。
107人の方々もあの場に来ておられたのかもしれない…。
何か、波動のようなものを全身に感じました。
一方、今からは、また、風化との闘いが始まると思います。
無理解への苦しみもまた始まることでしょう。
この間に得た深い絆と、思いやりの「輪」が
波紋のように広がっていきますように…。
そして、優しさの「和」が、多くの人々の心に
染み入るように、ずっと棲み続けていきますように…。
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