トラウマ回復プログラム 参加者報告[1]

5月14日、21日と開催した飛鳥井 望先生
(東京都精神科医学総合研究所)による
トラウマ回復プログラムについては、
以前、このブログでお知らせしたとおりですが、
参加者の方から寄せられた報告・感想を、
ご許可を得て掲載させていただくことにしました。
このブログを読んで、多くの方が勇気づけられることを
心から願っています。

(%エンピツ%)【戦慄恐怖(トラウマ)とは・・・】(%消しゴム%)
①凍りついた記憶・・・
・回避マヒ(記憶マヒ・回避)
・侵入(フラッシュバック・悪夢)

 決して忘れる事ができない記憶。
 思い出したくないのに思い出すといった
 コントロールが出来ないのが、この記憶の特徴。 

②身体ごとの記憶・・・
・嗅覚・触覚・視覚・聴覚などの五感を伴った記憶。
・恐怖の場面が頭から離れず、
 その時の身体感覚が伴って起きる苦痛。

(%エンピツ%)【対処法・・・】(%消しゴム%)
・トラウマに立ち向かい、整理することで
 トラウマから解放されていく。

・お薦めなのが「段階的課題練習」。
 自分の中で実践課題をいくつか挙げ、
 それらに段階をつけて実践するというもの。

 例えば・・・JRの電車に乗る事が「100」なら、
 他の乗り物に乗る事を「50」とか、
 自分の出来るレベルで数値をつけていく。
 
・もうひとつは、記憶と向き合い繰り返し話す事
 記憶に向き合う事でコントロール出来る記憶となり、
 不快な反応が和らぐ。
 
 体験記を書き、それを声に出して読む。
 (体験記は、異常を感じて脱出するまで感じた事、
 考えた事、身体感覚を書く。)
 事実・正確さではなく、事故の事を思い出しながら文章にし音読する。
 改めて思い出した事は書き加えていく。
 不安が軽減するまで音読を繰り返す事で反応が修まってくる。

〜今回は、ここまでとします。
次回は、参加者の感想をご紹介します。〜

※トラウマ回復プログラムの記事の前回分はここをクリックしてください。