トラウマ回復プログラム 受講者感想(2)

5月14日、21日に行った飛鳥井望先生による
トラウマ回復プログラム受講者の感想第2弾です。

●5月21日受講●
【事故車両6両目乗車:女性】
・・・事故5ヶ月後に初めて事故現場を電車で通過。
・・・その後ストレス障害で再び現場を電車で通えなくなった。

<受講前の私>
他社の電車や事故現場以外のJRには難なく乗れるものの、
他社の電車や他線のJRでもスピードの出る区間や特急や快速電車を
ずっと避け続けてました。
事故後は、ひとつの乗り物に40分以上乗っていられず、
乗り換えてもその度休憩を取るといったような状態でした。

<受講前にやっていた訓練>
毎月1回は事故現場を訪れるようにし、
事故からは逃げないようにしようというのは
常に頭の中にありました。
電車は事故当日にも(他社ですが)乗っていたし、
「この電車はJRじゃない!安全だ!」と強く自分に言い聞かせて
JR以外の電車は努めて乗るようにしていました。

でも自分に合ったルートに辿り着くまでは1〜2ヶ月かかりました。
そのルートが大丈夫になってきた頃、
同じ線で今度は急行電車へとスピードにも慣らすように努めました。

<受講して得たもの>
参加前は自分のストレス、トラウマ症状が
どれくらいのレベルなのか自分でも具体的に解らず、
いきなり高いハードルから訓練を始めていた事を知りました。

でも、事故と向き合う事、逃げない事、事故の話をする事、手記を書く事など
知らず知らずのうちに自分なりに訓練出来ていた事に自信がつきました。
まだクリアー出来ていない事柄に関しても、自分を誉めることによって
挑戦する意欲も出てきました。

<現在の訓練の様子・気持ち>
セミナーで出会った人達の実際の訓練の様子や心情などを聞いて、
自分の訓練のヒントになりました。
反対車線ではありますが、事故現場を電車で通う訓練の準備もしています。
先日は、事故現場手前の駅から線路沿いに歩き、
事故直前に走っていた路線を走る電車を外から客観的に見ることで、
安全性を自分にたたき込みました。
きっとあの現場を通る事はそう遠くないように思います。
ただ・・スピードに関しては、もう恐怖心は消えないように思います。
遊園地の絶叫マシーンも乗りたいと思わなくなり、
むしろ恐怖心が強くなってしまったように思えます。

<受講後の感想>
今の自分にとって、何が一番の恐怖で
どこまでだったら大丈夫、という位置づけが
なかなか出来なかったのですが、
それをまず自分で理解することで組み直す事が出来ました。

先生から、私が今までやってきたことは「間違ってないから」と
言ってくださった事が一番勇気づけられましたし、
「自分を信じる事」「人と比べない」「実践する事」
「プラス志向で自分を誉める事(勝ち癖)」と
具体的なコンセプトが見つけられた事は
とても大きな収穫でした。

※この感想を寄せてくださった方から、
6月11日に、昨年4月25日の事故後初めて
事故現場を通る反対車線の電車に乗ってみたとの
報告をいただきました。

※前回のトラウマ回復プログラムの記事はここをクリック!