あすは、12月25日です。
2005年4月25日にJR福知山線列車事故が起こってから、
そして奇しくも、同年にJR羽越線列車事故が起こってから、
この日は、今までの12月25日とは
異なった日になってしまいました。
昨年の6月の羽越線事故から一年半の時期には、
福知山線沿線や、近畿一円の多くの方々の「祈り」が
込められた千羽鶴を11,000羽、
山形の事故現場の献花台へ持って伺いました。
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また、昨年の12月25日には、
負傷者の小林祐子さんの発案で、
布製のタペストリーを山形・庄内町の献花台へ
お送りしました。
あの献花台は今はどうなっているのでしょう。
訪れる方はおられるのでしょうか・・・。
この季節、あたりは一面の雪野原でしょうか・・・。
あの淋しい現場を思い出すと、
胸が締めつけられそうになります。
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無念な亡くなり方をされた方、そのご遺族、
おそらく広域に散り散りになって、
ひっそりと孤独ななかで、あの事故を抱え込みながら、
「生きていこうとしている」乗客だった方々。
どうしておられるのでしょう…。
「はさみ現象」—。
はさみを開くと、真ん中の止め具を中心に
持ち手と刃先が反比例して開いていく。
時間が経てば経つほど、意識が離れ薄れていく現象を
精神科医の中井久夫先生が、
「はさみ」の例えで説明されているそうです。
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福知山線列車事故についても然りで、
この沿線ですら、風化が進み、
忘れ去られそうになっています。
クリスマスの日、山形での事故のことも
忘れないで・・・。
もしかしたら自分だったかもしれない・・・。
わがこととして今一度、思い起こし、
そして、それぞれに何ができるのか・・・、
みんなで考え、祈りをささげる日になれば・・・。
この事故に遭われて、孤独な中におられる方、
もしも、この記事をご覧になられたら
そして、何か情報が必要ならば、
どうか、アクセスしてください。
ひとりぼっちではありません・・・。