大阪の本町に、こんなところが!〜綿業会館〜(その2)

(その1)からの続き・・・

エレベーターの扉は、最近のもののようだが、
建物との調和を図って装飾にも配慮されている。
一本筋の通ったポリシー。感性の高さ。ゆるぎない哲学。 
「本物」に触れるとはこういうこと・・・。

空調や換気のための空気の出入り口の配置にも
気配りがされている。装飾も目立たず、
かといって隠す訳でもない。
さりげなく存在感を感じさせるつくりになっている。

この部屋は、会議室。
深く心打たれたのは、どの部屋をとっても、
今も、本来の用途として、ちゃんと
使われ続けていること・・・。
これが叡智というものなのだと思った。

この部屋の床には大理石が使われているが、
なかにはアンモナイトの化石が入ったままの
物も使われている。
大きな化石。(手前の灯りはカメラのフラッシュ)

「かけるべきところ」にはお金や手間を惜しまない、
しっかりとした「哲学」のもとに建造された「建物」に触れ、
長い歴史を生き抜いていく姿勢、物事との向き合い方、
その真髄を、肌身で感じたミニツアーだった。

「組織」にも同じことがいえるだろう。
何に重きを置いて、
何にお金と手間を惜しまないか・・・。
これからの課題・・・。