平成19年度の「まちづくり講座」もいよいよ佳境です。
1月19日は、よそのまちの「まちづくり」にも触れてみよう!と
三田は『本町通り』にある『縁』(えん)を訪ねました。
この『縁』と「市民事務局かわにし」とは文字通り、
ご縁が深く、チョッと自慢ですか?!こちらのオーナー?!の
中西さんと、NPO法人になる前の任意団体の時の
「市民事務局かわにし」が出会ってなければ
このスペースは生まれてなかったとも言えるのです!
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そんな深い「ご縁」のある『縁』について、
今まで、イベントスペースとしては、
何度も使わせていただいていましたが、
誕生までの経緯や、エピソードについてを
まとめてしっかりと聞ける講座が
やっとやっと念願かなって実現しました!(感無量・・・)
おりしも、『縁』は、このたび兵庫県の第9回
「人間サイズのまちづくり賞」建築部門で表彰されました!
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この建築やリフォームに携わったのは、
当法人の前段の任意団体時の事務局長で、
現在は当法人の理事の「建築家」嶋﨑眞二さんです!
この日は、この数百年の古い建物が
「古くて新しい」コミュニティスペースに生まれ変わるまでを
42枚にも及ぶPOWERPOINT資料を使って説明してもらいました。
建物を改造するだけでなく、本町通りのまちづくりも含めての
『縁』づくりだったことがよく分かりました。
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次に、ご自宅やお店を、なぜ『縁』のようなコミュニティ
スペースにしようと思われたか?をお父さまの方の
中西さんにお聞きしました。例えば、何百年と続いてきた
商売の智恵の歴史は、最近の量販店には決して負けないと…。
自分の住んでいるまちで、みんなで自慢できるような所を
創っていきたい、それには、お互いが知恵を出しあうこと。
また、人が寄れる場というのが、まちづくりの基本では?とも。
長く続いたものへの恩返しの意味でも、まちのために役立つこと、
活性化に役立つこととして、この場所を譲っていこうと思った。
含蓄のあるお言葉・・・。(なんと元新聞記者でいらっしゃった)
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最後は、その『縁』が現在どんな風に使われているかを、
「場とつながりの研究センター」理事長の佐藤等史さんに
お話していただきました。
「まち」は、その「まち」独自の「遺伝子」を持っていると…。
三田には「商人のまち」という遺伝子があるのでは?
何かイベントをすると、「まち」をにぎわすことに必死になる。
『縁』は、このまちの遺伝子が、見える形になったものでは?
地域にある遺伝子を見つけていくこと、
「文化」を育んでいくのは、市民の仕事!
さっすが〜、佐藤さん、最後にビシッとまとめて下さいました。
今回のオプショナル・ツアーin三田の講座、
2時間半の設定でしたが、とても凝縮して、深い、
味のある、いい講座になりました。
歴史の重みでしょうか・・・。出会いすべてに感謝・・・。
中西さん、佐藤さん、嶋崎さん、本当にありがとうございました。
不思議なめぐりあわせで、堺からのお客さまや、関学の学生さんも
飛び入りで参加してくださいました。
『縁』で、また新たなご縁とつながりが生まれたのも、
ここに宿るDNAのなせるワザ??!
次の何かの始まりかも!?♪
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