JR福知山線列車事故「あの場所を忘れない・・・」の
第3回目のワークショップが無事に終わりました。
今日のワークショップは、今までの2回に比べると、
季節の加減でしょうか、落ち着いた雰囲気がしました。
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ワークショップというのは、不思議です。
毎回、同じ3つのテーマで話しあいますが、
その時の場所、メンバー、状況などによっても
違ってくるし、「変化していく自分」に気づくことも・・・!
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20人が3つのグループに分かれて話しあいました。
それぞれのテーブルによって「色合い」があり面白いです。
また、今回も、高校生や大学生の方の参加があり、
このワークショップの裾野は広がり続けているようです。
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最後の発表で印象的だったのは、各グループとも、
この事故のことや、現場のことは、まだまだ話しあいが
必要だと感じており、その意見が共通していたこと。
たくさんの「思い」を聴きあいたいということでした。
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全体コーディネートをしていただいている、
近畿大学理工学部の久隆浩先生の総評の中で、
政治学者、シャンタル・ムフの言葉を引いて
物事の決定の仕方についてのお話がありました。
色々な意見を出しあうことも重要だが、いつかどこかで、
一つの意見に集約しなければならない時期が来る。
そういう時の一つの手段に多数決がある。しかし、多数決は、
一つの答を導くのに、多くの答を捨てていく作業でもあると・・・。
このワークショップで扱っているテーマについても、
今はまだ遠いいつの日か、そういう時期が来るのでしょう。
その時に、その一つの意見の裏に、どれだけ多様な
捨て去った「意見」や「思い」が出されていたか・・・。
その多様さの上での選択が重要だということ・・・。
まだまだ、「時をつなぎ続ける」必要を感じます。
そして、今回もその貴重な一回でしたが、
多様さ、拡がりには、もっともっと多くの方々の
ご参加が望まれます。
「私なんか(僕なんか)が行っても、ホントにいいんですか???」
高校生や大学生の方たちが、最初はそう言いながら遠慮がちに参加くださいます。
でも、帰り際は、たいがい、「来てよかった、次も参加したい!」と言って、
その後は、ワークショップの企画そのものから、
「参画」するようになっていってくれるのが、本当に嬉しいです。
このワークショップ開催の意義は大きいのでは?!と思います。
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