地名の由来を調べるシリーズ(千町編)

密かにブレイク中の「地名の由来を調べるシリーズ」。今日は、宍粟市一宮町の千町(せんちょう)についてです! 

 
 千町集落は、宍粟市の北東部(一宮町)、朝来市との市境に位置する山間集落です。むらは、なんと標高650mほどのところにあり、周りは1000m級の山々に囲まれています。「宍粟50名山」に選ばれている山が5つもあるんです(千町ヶ峰、段ヶ峰、杉山、笠杉山、大段山)。夏でもクーラーいらずなんですよ。

 地名の由来は、山間部の谷間や山上に広い土地が開けているところを「千畳敷(せんじょうじき)」といい、それが変遷したものという説、瀬戸内海までの距離が千町(約百九キロメートル)あるからという説があります。瀬戸内海となんかつながりがあるのかな? 何か運んでいたのかな?

 江戸時代には、始め姫路藩領、ついで備前岡山藩領、山崎藩領、生野代官所の直轄地と移ってきました。木地屋もいてはったようです。椀・盆・鉢・杓子などの木製品も生産されていました。

写真:杉山山頂からの眺めです。9月の終わりでしたが、めちゃくちゃ寒かったなぁ。

 参考 : 兵庫県の地名(平凡社)
 角川日本地名大辞典「28 兵庫県」(角川書店)