今日は、淡路市の仁井(にい)地域をご紹介します。
【集落の位置】
○仁井地区は、淡路市のほぼ中央に位置する農村地域で、仁井小学校区の13集落〔久野々(くのの)、長畠本村(ながばたけほんむら)、夏池谷(なついけだに)、舟木(ふなぎ)、太田(おおだ)、小田本村(おだほんむら)、霊仙(りょうぜん)、奥(おく)、仁井本村(にいほんむら)、仁井サンハイツ、井内谷(いのうちだに)、石田谷(いしだたに)、原田(はらだ)〕で構成されます。
○地区面積は13.3k㎡と広く、入り組んだ地形の中に各集落が点在しています。いずれも高齢化率の高い集落です。
○市内でも山間部に位置するため道路事情は良くありませんが、地区内には神戸淡路鳴門自動車道の高速バスの停留所(「本四仁井」)があり、阪神間とのアクセスには恵まれています。
【集落の特徴】
○地区内の約半分の世帯が農業を営んでいます。専業農家もあります。水稲栽培、和牛肥育等が主な産業となっています。
○地域のシンボルとしては常隆寺(写真)があります。常隆寺山(標高515m)の頂上近くにあり、洲本市千光寺と淡路市東山寺とともに、淡路三山の一つとして高山信仰の聖地と言われています。境内に自生するスタジイ・アカガシ・モチノキ・ヤマボウシの群落は県指定の天然記念物になっています。
○舟木集落には、女人禁制と言われる舟木石神座があります。
○地名の由来は、かつて古井戸が2ヵ所あったという説、新たに開拓したことから新居(にい)に由来するという説などがあります。
【これまでの取り組み】
○昨年から県民交流広場事業に取り組んでいます。今後、世代間・住民間の交流をテーマに、パソコン教室、料理教室、郷土の歴史研究会、清掃活動等を展開していく予定です。
○地域内の久野々集落では、4月に「かかし祭り」(今年2回目:かかし330体)を開催してて、だんだんと知名度も上がってきています。前年の12月から作り始め、小学校や保育所、老人ホームの協力も得て、実施しているとのこと。また、神戸市内のNPO団体(サッカー関係)の子どもたちもかかしづくりに協力し、イベントにも参加しています。
○また、同じく久野々集落では、40年近く前に途絶えてしまった二十六夜(常隆寺で毎年8月26日に行われていた盆踊り)を復活させようとする取り組みが始まっています。
○霊仙集落では、昨年よりコスモス祭を実施し、地域の活性化に取り組み始めたところです。
【地元の方のお話より】
「地域のほとんどが小規模な集落。久野々や霊仙で少しずつ芽生えつつある活性化への取り組みを地区全体にも広げていきたい。」
できることから少しずつ始めていきましょう!
※「小規模集落元気作戦ポータル」にも集落の概要を載っけています。是非、ご覧ください。