今日は、篠山市の大芋(おくも)地域をご紹介します。
【集落の位置】
○篠山市の最東部、京都府との府県境に位置し、大芋小学校区の11集落〔宮代(みやしろ)、市野々(いちのの)、三熊(みくま)、大藤(おおふじ)、藤坂(ふじさか)、小倉(おぐら)、小原(おはら)、立金(たつがね)、中(なか)、福井(ふくい)、奥山(おくやま)〕で構成されています。いずれも高齢化率の高い集落です。
○市内の中でも、鉄道、高速道路へのアクセスは決して良いとは言えませんが、地区内には国道173号線が通っており、京都方面からの交通量は多いです。地区の皆さんが買い物なんかにに行く時は、京都ではなく篠山市街のようです。郷土愛か?
【集落の特徴】
○地区内(市野々集落)には、櫛岩窓神社(大芋荘など48ヶ村の総社。国指定重要文化財。火雷大神、巫女踊りが行われる)、みくまりダムなどの地域資源があります。
○主な産業は農業。米・酒米のほか、枝豆、黒豆、山芋等の生産を行っています。
○地域の中心「中集落」では、7年前から直売所を設置・運営しています。近隣の固定客やゴルフ帰りの客が地元野菜等を購入しています。
○南北朝期〜戦国期からある元荘園で、古くは「大雲」と表記してたようです。
【これまでの取り組み】
○大芋小学校区では、H17年に「大芋活性化委員会」を設立。自治会、老人会、PTAなどにより構成。地域内での協力によるコミュニティ活動が展開されています。単独集落では困難な課題を広域の中で解決しようとするものです。
○今年の2月には、これからの大芋地区考えようと「大芋地域活性化フォーラム」を地域独自に開催。別に行政に言われた訳ではない「独自で」っていうのがすごい! 「村づくりを手伝うよ」という人も出てきたそうです。うれしい成果ですよね!
*写真:櫛岩窓神社
【委員会会長のお話より】
「生まれは大芋、仕事の関係で長らく県外に住んでいた。帰ってきた時の地域の変貌ぶりに『何かしないといけない』と思った。これからは地域に恩返ししたい。」
力強いお言葉です。できることから少しずつ始めていきましょう!
※「小規模集落元気作戦ポータル」にも集落の概要を載っけています。是非、ご覧ください。