海上傘踊は、江戸時代から伝わる雨乞いの踊りです。
徳川末期、山陰地方が大干ばつに見舞われたとき、困った
農民たちが雨を求めて冠笠をまとい踊り狂い悲願をたてました。
そして、満願の日、待望の大雨が降り飢饉から脱出したと伝え
られています。
以来、盆行事には欠くことの出来ないものとなり、五穀豊穣と諸先祖の
霊を慰める踊りとして村の青少年達の手で保存されています。
長柄の絵模様傘に大小240余りの鈴をつけ、2人1組で踊ります。その
ダイナミックな所作は他の傘踊りと比べても抜群の映えがあり、美方郡
はもとより兵庫県内にもその名は広く知れわたっています。
踊りの型は5種類
・名山節・・・室町時代の頃から伝わる地元の唄
・湯村小唄
・磯節
・安来節
・浪花節(赤穂浪士)