10/21(水)、千町(せんちょう:宍粟市)を訪れました。
この日は「岩塊流を活かした地域づくり検討会」の第2回目。『千町の地域資源である岩塊流をメインに地域づくりを考えていきましょう!』という会で、地元住民、植生の専門家、地質の専門家、大学関係者、行政などで構成されています。
この日は「まぁ、現物をみんなで見ましょう!」と現地踏査と意見交換を行いました。8月に予定してたんですけどね、例の台風が来たんでね。この日の実施になりました。
岩塊流は標高900mくらいのところに位置します。(千町集落そのものも600mくらいに位置します)。涼しいというよりも、もう寒かったです。
岩塊流って何? ちょっと説明しましょう。難しいことは分かりませんが、大きさは1〜4m、最大8mに及ぶ岩塊が数層にわたって重なっています。全長600mにわたって連なっているとのこと。これらは氷河期にできたと言われ、岩の割れ目に入った水が凍ることで岩を砕き、それがズルズルと山裾を流れて形成したと言われています。
千町の岩塊流は、2003年に岩塊流と判明。県下でも最大級のものと言われており、岩の上に森林を形成しているのが珍しいようです。
では、どうやって岩の上に根を下ろしたのか。岩塊の下には水の流れがあり、岩の微孔から根を伸ばし、植生してきたと考えられています。
今回の台風大雨でも岩塊はちゃんと残っていました。岩塊の下に水が流れている証明だ!と。大雨もそこを通ったものと思われます。
しかし、何度も来られている方の意見は、「見るたびに環境が荒れてきている。周辺の人工林の成長や落ち木などにより、岩にへばりついているコケが育ちにくい環境になってきている。徐々に環境をもとに戻さないと。」とのこと。
今日もいろんな意見が出ましたが、今後は、岩塊流の環境保全、登山ルートの整備、ルートマップ等によるPRなどが検討されることとなりました。
少しずつ前に進んでいきます!