今年度、小規模集落元気作戦に仲間入りした集落が5つあります。
これから3年間、持続可能な交流などを通じた活性化を目指して集落の皆さんと一緒に取組を進めていくことになります。
そんな各集落の横顔をちらっとご紹介します。
今日紹介するのは養父市の筏(いかだ)集落です。
【筏ってどこ?】
筏集落は旧大屋町にあり、大屋地域局の西約4㎞のところにあります。
かつての「西谷村」の中心地で昭和30年の町村合併にて同村を含む4村が合併し大屋町となった歴史があります。
つまり、昔は「中心市街地」だったってことですね!!
小学校や診療所跡などにその頃のにぎわいが偲ばれます。
【地名の由来】
筏でスギ・ヒノキを搬出していたことに因む(大屋町史資料)地名といわれています。
【養蚕住宅】
かつて村の中心部であった筏集落は他の多くの集落と違い、農業ではなく炭焼きをはじめとした山林業、養蚕が主産業でした。
最盛期には冬期の出稼ぎ者も受け入れていたとか。
そして、養蚕を行うのに便利なように建てられたのが「養蚕住宅」。
1階で人が住み、上層部で「かいこ」が飼えるようになっており、クリーム色の壁とうだつが印象的です。
【「日本の滝百選」天滝】
筏集落は日本の滝百選にも選ばれる但馬の名瀑「天滝」の玄関口(集落より約3㎞)。
落差は98mと県内屈指。
まさに滝の水が天から降ってくるように見えます。
筏集落の有志の皆さんが「天滝を生かす会」を結成し、麓にある「レストハウス天滝」、「天滝公園キャンプ場」や登山道の管理運営や各種イベント、登山ガイドなどに精力的に取り組んでおられます。
【工場として生まれ変わった旧西谷小学校】
集落の中心にあった西谷小学校は平成20年、食酢等の製造販売業「但馬醸造㈱」の工場として生まれ変わりました。
天上の高い体育館を醸造蔵、職員室を事務室、理科室を研究室、その他は倉庫として活用しているとのことです。
また、一部の教室で卒業生の思い出の品(昔の写真、トロフィー等)を飾り、記念館としています。
地域の魅力についての工場の方のコメントです。
「自然が多く残っており、水がきれいです。また、住民の人柄がよく、勤勉でもあります。地域性としては、初めは閉鎖的でしたが、一度とけ込んでしまえば身内として扱ってくれるため安心できる環境でもあります。」
この取組についてはふるさと自立計画推進モデル事業のページにも詳細レポートがありますので、併せて見てくださいね!
先日、集落元気大作戦の初めての打ち合わせがありました。
(%青点%)10年、20年後を考えよう。
(%青点%)そのためにできる楽しいことは何か考えよう。
(%青点%)地域内交流の機会を増やそう。
こんな方向で集落づくりについて考えていきます!
今後の取組にも注目してください。