10月3日(日)、佐用町上月地区でウォーキングイベント「上月城跡を歩こう」が開催されました。
やはり、ウォーキング、トレッキングブームの影響でしょうか。
当日はあいにくの天気が予想されたにもかかわらず、総勢約60名の方がスタート地点の上月歴史資料館に集合。
「登るぞ〜」
「お〜!」
皆さん意気盛んです。
さて、今回は上月歴史資料館を出発し、上月城跡、周辺の土塁跡を経由して、目高集落に至る約7㎞のコース。
まずは上月城跡を目指します。
少し急な登りですが、手を使って四つんばいで登るほどのものではありません。
約30分ほどで上月城跡に到着します。
ガイドさんの説明によれば、上月城は小高い山の上を平らにして造られていたようです。
ちなみに同じ山城でも、殿の竹田城(朝来市)のような石垣はなく、土塁のうえに木の柵や建物が建てられていました。
山道の平坦な部分には「堀切」という障害を配置し、麓から登りにくくしていたとのこと。
本丸跡にはそれを示す標柱と、羽柴秀吉によって攻め滅ぼされた赤松政範のお墓がひっそりとたてられていました。
本丸跡で雨(%雨%)降り出しましたので、先を急ぎます。
今回の登山コースの途中には「不自然に」平らなところが何箇所かありました。
これらは上月城の周りの砦の跡です。
ガイドさんが「ここのちょっとくぼんだところが、砦の入口です」と説明してくださいましたが、申し訳ないのですが全く想像もつきません。
単なる窪地であり、学生時代に山をちょっとかじったブログ子にとっては、「絶好のレストポイントやな」くらいにしか見えません。
でも、この写真はイメージ湧きませんか?
この「こんもり盛り上がった」ところは土塁の跡です!
幸い、頂上の利他村に着いた時には、計ったかのように雨があがり、皆さんお弁当を楽しまれていました。
雨にちょっと濡れて冷えた体に、ふるまいのお味噌汁が大変おいしかったです。
目高集落そのものにおうかがいする機会はあるのですが、今回は集落周辺の歴史資源巡りができたことに加え、かつて田んぼだったという放棄地など、ついこの前まで人々が生活していた様子にも思いをはせることができ、貴重な体験になりました。
(写真は、集落の山側に氷屋さんが設けていた「氷室」の跡です)