こねる、のばす、きる…そして、たべる(豊岡市薬王寺)

11月14日(日)、豊岡市薬王寺集落で「秋の収穫祭in薬王寺 そば打ち体験と都市農村交流」が開催されました。
この日そば打ちに挑戦したのは米づくり体験オーナーを初めとする都市住民の皆さん約20名。
ブログ子もうどん打ちは体験したことがありますが、そば打ちは今回が初めてです。

そば打ちの手順です…
①そば粉をやさしくかき混ぜてならす。
②水を加えてかき混ぜる。
③だまになってきたらぎゅっと押さえて揉んでいく。

充分に揉まないとあとでうまくのびません。
力を入れて、体重をかけていきます。
ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅっ。
子供たちも「粘土粘土〜」などといいながら楽しげにこね回しています。

④麺棒でのばす。

さぁ、麺棒の登場です。
こいつが登場すると「粘土遊び」的風情から一気に「そば打ち」の雰囲気に一変するので不思議です。
うどんみたいなそばにならないよう、薄くのばしていきます。
薄くしようとするとえてして端っこがちぎれるのですが、一度ちぎれるとひっつけることができず、食べられる量が減ってしまうので注意しましょう。
さらに、麺棒についた細かいだまなどが災いしてどうしても凸凹ができるなど、薄く均等に伸ばすのはなかなか大変。
まさに匠の技です。

⑤包丁で切る。

ここで包丁が登場。
細く、均等に切るのですが、これもまた難しいです。
左手で持った木の板で切る場所を決めるのですが、決して力を入れて押さえつけてはいけません(デリケートなそばがつぶれてしまいます)。
ということで、いたずらに両肩に力が入って肩が凝ること凝ること。

子供たちはというと、秘密兵器「そば切り機」を使用。
刃の付いた持ち手を上げると刃がずれていき、適当なところで下ろすと適当な太さのそばが切れているというもので、結構みんな楽しそうに切っていました。

あとの手順は
⑥ゆでる。
⑦引き上げて冷水でしめる。
です。

なお、そばをゆでて引き上げたあとのお湯がいわゆる「そば湯」です。
間違えても捨ててしまってはいけません。

なんだか大変大変と繰り返してしまいましたが、それ以上にとっても楽しかったですよ。

さぁ、食べましょう。
太かったり細かったり、そりゃ素人仕事ですからいろんなのが混じっていますが、自分たちで打ったという満足感が何よりの調味料。
もちろん、地元薬王寺産の新そば粉ですから、素材も◎。
おいしくないはずがありません。

おなかが大きくなった頃には、まちの皆さんも集落の皆さんもいつしか打ち解け、それぞれ輪になって歓談されていました。
新しい交流の輪がまた一つ広がりました。

皆さん、大変お疲れ様でした。

【おまけ】
この前日11月13日(土)には薬王寺集落の皆さん、芦屋市のあしや市民フェスタで農産物を販売されました。
お昼回ってからおうかがいしたのですがほとんど完売状態。
15時には持っていった品が本当に全くなくなってしまう人気ぶりでした。
よかったよかった。
お買い上げの皆さん、ありがとうございました。