早いもので、今日は12月28日、御用納めとなりました。

突然ですが、年々「年の瀬」感が薄れていっているように感じるのはブログ子だけでしょうか。
ブログ子が子どもの頃は近くの市場で「歳末大売り出し」をやっていて、「三角くじ」で「10円」とか「100円」の当たりが出るのをそれはそれは楽しみにしていました。
店頭に並ぶ商品だって、いつもと違っていました。
かまぼこ屋さんには「紅白のかまぼこ」「伊達巻き」がいつもと明らかに違う量が山と積まれていましたし、干物屋さんには普段並ばない黄金色の「数の子」が「もう正月やで〜」と言わんばかりに燦然と(%星%)輝いていました。
そして、年明けは松の内まではみんなお休み。
それまでの喧噪が嘘のように静かになったものでした。
動と静のギャップというか、メリハリというか、そういったものがちょっと前まであったような気がします。
今ではコンビニもスーパーも年中無休で頑張っておられますよね…それはそれで便利になって大変有り難いことではあるのですが。

と、ノスタルジーに浸るのはここまでとして…。
集落にお邪魔するようになって早9ヶ月、季節の移ろいを感じながらお仕事をさせていただいたというのが振り返ってみての第一印象です。
土と空の色だけだった春先。
桜のあと新緑を迎え、田畑に作物の緑が映えた初夏。
山の緑がまぶしかった盛夏…今年は特に酷暑でしたね。
いつしか秋風が吹き始めて迎えた黄金色の実りの秋。
そして、また土と空、そして場所によっては雪の色に戻っていく冬。
集落の四季は大変美しく、それこそ季節感溢れるものでした。
日本の原風景がここにあったと再発見した9ヶ月、そして、集落の方を含め、いろいろな方との出会いがあった9ヶ月でした。

写真は以前もお伝えした篠山市大芋地区の餅つきの様子です。
みんなのチームワークで搗きあげた餅のように、粘り強く、よくのびる平成23年であればいいな、と思います。

集落の皆さま、都市部で集落を応援してくださっている皆さま、そしてこのブログをご覧いただいている皆さま、今年一年、大変お世話になりありがとうございました。
来たる年が皆さまにとりまして、佳い一年になりますよう。