先日、「まっしろけのけ。」として宍粟市小茅野の話題をお送りしましたが、今回は「まっくろけのけ」のお話です。

4月16日(土)、丹波市福田集落のワークショップにお邪魔しました(そういえば、「まっしろけのけ」の日も小茅野での現場調査のあとにお邪魔したのでした…)。

前回の「むらの人口の10年後を考える」企画に続き、今回は「むらの農地の10年後を考える」をテーマに、再度図上シミュレーションに取り組みました。

今回も都市部の大学生の皆さんが参加し、手際よく農地の状況を地図に落としていってくれました。

むらのおかあさん方も数多く参加いただき、会場は熱気むんむんです。
折り重なるように作業に加わってくださっていますね。
うれしいことです(%ニコ女%)。

そして出来上がったのがこちらの現況図です。
赤は田んぼ、緑は畑、黄色は福田名物「栗」畑、橙は果樹園…そして3分の1ほどある塗りつぶしが「耕作放棄地」「余力がなくなって他の人に耕してもらっている(松の苗を植えて育てているケースが多いようです)」です。

これに前回のシミュレーション結果を重ねていきましょう…空き家や高齢女性の一人暮らしの世帯は耕作できなくなると仮定してみました。

その結果がこちら。
南の端っこの栗畑を除き、村の中心部を含めて悲しいくらい耕作放棄地が目立ちます。
まさに、まっくろけのけです。

この結果は前回の人口減少以上に集落の皆さんに衝撃を与えたようです。
でも、いろいろと前向きなご意見が出ました。
福田のよいところは、Iターンで入ってきた皆さんや集落内に別荘を構えている皆さんも積極的にむらづくりに参画されている点です。

(%ペンギン%)福田の風景が好きで引っ越してきた。農地を持っておらず、これまで農地について真剣に考えてこなかったが、真剣に携わるようにしないといけない。根本から農業を教えてもらえたら何かできるかも。
(%ペンギン%)今の景観を維持できれば町の人はやってきてくれる。お互いに協力して維持していきたい。まずは自分たちが生きてきた土地への愛着、守りあいが必要。それがなければ誰も余所から来てくれない。
(%ペンギン%)ここ何年かが正念場。耕作放棄地になるとシミュレーションされたところがそうならないよう集落全体で考えよう。「まずは自分たちがやるんだ、そして、それでできなければ人の力を借りてでもやるんだ」という心構えで臨もう。

前向きに、できることから。
一緒に知恵を出し合って考えていきましょう。

【追記】
この日は県広報番組「ひょうご“ワイワイ”」の取材が入りました(写真は住民の方へのインタビューの様子です)。
今週からしばらく連続企画として「地域再生大作戦」のコーナーを設けてもらえることになりました。
いろいろな地域の元気な取組が紹介されますよ。
ちなみに福田の様子は5月1日(日)にOA予定です。

【放映予定】
第1回目:4月24日(日)10:00〜10:30
 (再放送:4月25日(月)18:30〜19:00)
 「生田村交流ひろば」(淡路市生田地区)の取組

第2回目:5月1日(日)10:00〜10:30
 (再放送:5月2日(月)18:30〜19:00)
 大学生も入ったむらづくりワークショップ(丹波市福田集落)の取組

第3回目以降については、また日を改めてご紹介します!

 え〜やん