11月5日(土)、淡路市の「しづのおだまき館」で「あわじ環境未来島セミナー」が開催されました。
人口減少・経済縮小などの問題を抱える淡路島で地域資源を生かした新しい地域振興モデル創出への取り組みを行う「あわじ環境未来島構想」の実現に向け、構想の具体的なテーマについて学び、考える場としてセミナーを開催しているもので、第7回目の今回は「地域活性化と女子力」がテーマです。
神戸親和女子大学と連携して地域づくりに取り組んできた地域の女性をパネラーとしてシンポジウムが行われ、淡路市生田地区からも集落サポーター「あい」さんが参加されました。
まずは「女子力」とは、について神戸親和女子大学の岸上教授から講演があり、男性と女性の考え方や発想の違いについて説明いただきました。
それによりますと、
(%男マーク%)男性:分析と整理が得意で物事を客観的にとらえるが、枠をはみ出さない。
(%女マーク%)女性:創造性と感性を重視し、既存の概念にとらわれず、感覚的に状況を把握できる。
のだそうです。
リーマンショックや東日本大震災の発生などを受けて価値観が大きく変化する中、ベテラン世代の経験と知識、若者世代の感性と感覚をうまく調和させることが重要であり、そのためキーワードが地域の「女子力」ということでした。
ふむふむ。
つづいて、各地域…朝来市、淡路市生田、豊岡市…の事例発表。
われらが生田代表の「あい」さんがそばカフェで開発した「そば湯を有効利用したゼリー」「集落で飼っているヤギのミルクを使ったスイーツ」などの生田スイーツ開発秘話を紹介。
とともに、今後の事業展開もにらみながら、そば茶プリン、ビスコッティ、ガレットなど続々と新スイーツに取り組まれていることなどを発表されました。
ただ、女子力といっても女性だけでは進まないようです。
「新しい自由な発想」を提案していける女性の皆さんの力はもちろんですが、年配男性の行動力や調整力に助けられているということでした。
やはり、バランスの良い協力体制が築かれていることが大切ということでしょうか。
また、実際にフィールドワークに参加した学生さんからは「集落の人が愛せないものは地域外の人に絶対気に入ってもらえない」ということも発表いただきました。
そして、最後にお楽しみとして、今回参加の皆さんが手掛けておられるスイーツや食品の試食会があり、参加の皆さんは工夫された一品一品に舌鼓を打っていました。
ほかの集落を拝見しても、女性の方が元気な集落は例外なく「雰囲気が明るい」です。
男性の皆さんも女性の皆さんも、お互いそれぞれの得意分野を活かしながらむらづくりに一緒に取り組んでいくこと、それが一つのキーワードなのかなと感じます。
え〜やん