5/21(水)デザイン・クリエイティブセンター神戸 「KIITO」にて「ふれあい商品」商品力向上支援制度取組報告会が行われ、コメンテーターとして参加しました。「ふれあい商品」商品力向上支援制度とは、障がい者の工賃向上のために独自商品や事業の開発に取り組む福祉事業所にたいして、神戸市が支援を行う制度です。平成26年度には6事業所がデザインや食品の専門家と共同での商品のブラッシュアップを行いました。今回はその取組内容を市内の関係者や一般参加者にむけて発表する場となりました。
今回、報告会の場で総括としてコメントさせていただいた内容に、加筆をして共有させていただきます。
各事業所さまへのメッセージです。
いかり共同作業所 さま
重度の方の満足度があがったことは支援のうえで、非常に嬉しいできごとだと思います。ワークショップという形をとおして、絵を描けないひとでも関われる方法論や個性を生かすパーツづくりなど、ポーセラーツに関して、ものづくりとしてのプロセス全体が非常に完成度の高いものになっています。これからワークショップの開催による相互理解とものづくりの調和に期待します。
神戸ゆめ工房 さま
ブランドタタグをつけることで利用者の意識が変わり、私語が少なくなり時間内の集中度が増したということでした。ものづくりに取り組む意識の変化や競争意識によって、つくりてにもまだまだ可能性があることが確認でき、頼もしい結果だと感じました。
jobステーションぽてと さま
お弁当の配食と見守りを兼ねた地域での循環をつくりだしている素晴らしい事業だと思います。またその中ですでに需要があるお惣菜の開発にとりくまれたことで、相互的な必要性を生み出せています。地域の中でのペースをまもりながら、長くしっかりとした地域との共生が実現していると感じました。
個性の作業所七つの海 さま
「おとなかわいい」路線として出発した新ブランドは、非常にシンプルで新規顧客ターゲットのイメージが分かりやすかったです。また既存商品からステッチ技術も目に見えてレベルアップしています。事業所内のスタッフ及び利用者さまが既存商品と新商品、どちらにも愛着をもっていただけるようにこれからのブランディング取り組んでください。
萌友 さま
あたらしい染め生地をつかった刺し子かばんについて、クラフトマーケットでの出店の際、お客さんはこれまで「買う人」が積極的に商品を手に取ってみる傾向があったが、買わない人も興味をもって商品を見たり触ったりしていただいているということでした。売ることだけでなく、ファンを増やすことに関しても成長できたのではないかと思います。
わりづ菓 さま
商品を専門家からリファイン・指導していただく中でスタッフが驚きを感じておられたこと(菓子製造に関して、少しの配合の差でも味に大きな差が出てくること、パッケージを変えることで売れ行きがかわることなど)それらを実感できたことがたいへんすばらしい体験だと思います。
※ 2 へ続く