「エル・チャレンジ」さんで福祉事業所向けに、
2回にわたり、商品企画の講座を行いました。
僕の一番の専門はコンセプトづくりです。
その中でも、ぼくのポリシーは
「すでにもっている魅力に気づくこと」
すでにそこにあるものをじっくり分析すると
それが生まれた背景や理由の中に
なにかしらの「意図」があり
それをはっきりさせることでコンセプトが見える、
ということにこだわりを持っています。
商品について質問すると
「なんとなく思いついただけなんです」とよく聞きますが
そう言っている限り、なんとなく思いついただけの商品であり
「なんとなく思いついた理由」を紐解けば
コンセプトになることが多いのです。
でも、それをどうやればわかりやすく伝えられるのかというのが
僕自身いつも苦戦しておりまして、毎回が実験と改善を繰り返しています。
では、今回、一回目の講座でおこなった
ワークショップを紹介します。
「商品がしゃべりだしたら」
つくっている商品が、あるときしゃべりだした!
いったいどんなことを話すでしょうか?
商品に、自己紹介をさせてみてください。
つくりてであるみなさんは、
商品に質問をしてあげてください。
「名前はなんていうの?」
「その名前はどんな意味なの?」
「いつ、どこでうまれたの?」
「どうやってつくられてるの?」
「どんな人に買ってもらいたい?」
「どんな場所でつかってもらいたい?」」
「どんなことを叶えたいと思う?」
昔、NHK教育で「それいけノンタック」という番組がありました
ノンタックという男の子が魔法のメガネをかけると、
身の回りのさまざまな「モノ」と話せるという番組です。
作り手は、商品の代弁者であるとも言えます。
自分のことをうまく説明できていない作り手には
「もうー、ちがうよ、何言ってんだよ」と思っているしれません。
作り手が客観的になるために、
お客さま(消費者)の視点に立ってみましょうということをよく言ってきました。
自分が買う側になったときのことをついつい忘れてしまうからです。
今回は
モノやサービスである「商品の視点」に立ってみたときに
どんなことが見えてくるかを考えてもらいました。
商品が自信をもって自己紹介できるなら
作り手のみなさんも、自信をもって商品紹介ができるはずです。