夢の旅行・・・意外なところへ

東日本大震災・津波・原発事故 被災地支援で
ある集会所での事

皆さま、とても大変な状況の中
ひとときでもスリーA方式の脳活性化ゲームで
笑って頂こうと 伺いました
自己紹介をして、日付けの確認をして
「夢の旅行」=どこか行きたいところや楽しかった所に
もう一度旅行をしませんか?

楽しい旅行の計画と、そのごその企画を思い出す
短期記憶の訓練です

とても大変な状況の中、まだ現実が見えない方々・・・
何処か行きたい所はありませんか?
の質問は、虚しかったでしょうか!
「入院手術をしたところで、もっと元気にならないと行く気になりません」
「考えもつかないです」
などとお返事がありました

ここではこの質問は酷だったので、
楽しいゲームに入ろうと考えた瞬間
「じゃぁ〜俺が〜」と
そこの自治会長さんが口火を切って下さいました

「おれ、あの世に行きたい、誰も戻って来ない良いところのようだから〜」
ご家族全員亡くなられて、お一人だけになった方でした

・・・返す言葉が見つかりません
「駄目だよ〜まだ行けないよ〜私たちの世話をしてくれなきゃ〜」
と一番年上の女性が声をかけて下さいました

何の被害も受けていない、私の言葉より
大きい励ましだったでしょう〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あるサロンでの事
夢の旅行をしましょう〜
「はい!」と手を上げた方がいらっしゃいました

「何処に行きますか?」
「天国!」

お盆が過ぎたばかりなのですが
「両親に会いたい、認知症の夫を連れて母に会わせたい」
「出来る事なら夫を母に返したい〜」

・・・こちらも返す言葉を見つけなきゃ〜
「ご主人を置いて来ないで、認知症を置いて来ましょう〜」

天国に
ロケットで行って
夫の両親と会い、
認知症を置いて
元気になったご主人と戻ってきましょう〜

きっと大変な状況なのでしょう
いろいろお話ししたかったのですが
いつの間にか帰ってしまわれました