法人の設立直前にこのような国難、そして日本や世界にとっても大変換につながるような出来事が起こったことは、この法人設立における宿命と、震災との縁を感じました。
そして何かせねばならぬ、という強い焦りににた思いが湧き上がりました。
きっと同じように感じられた方も多くいると思います。
何かをせねばという思いにさいなまれ、でも仕事や勉強等、日々待った無しでやらなければならないことがあり、何もできないこと罪悪感や自己嫌悪に陥る、という状況が多くの人の上に起こったと思いますし、自分もそうでした。
ただこの時の思いや経験が、遠い地で日々生活を送りながらも、被災地とつながったり、被災された方のことを考えたり、共感したりできるような場や機会を創ろう、と思うきっかけとなり、それがその後の被災地や被災者支援活動(といってもまだまだ何も大したことはできていませんが…)につながっていると思います。
さて当時、私の場合は、まずは法人を設立することを優先しました。
自分が今できる限りのことを一所懸命することが何よりだと思ったこともありますし、また、社会全体に貢献することは復興のためにもなり、まずはその始めの一歩として、立ち上げることが重要だと考えたからです。
その時は、まだどれだけ被災地に関われるか全く分からない状態でしたが、大した働きはしていないにしろ、個人的には思いのほか色々なご縁ができ、思いの大切さを学ばせて頂きました。