市島町美和地区は、竹田川の支流・美和川沿いに形成された、7集落と2住宅地からなる約560戸、約2000人の田園的地域です。
美和地区の地域づくりに関する支援の要請を受け、会長の案内で、美和地区を回りました。
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白毫寺は、近年、九尺藤で有名になりました。
この藤は、住職が約30年前に広場の周囲に植え、成長したもので、比較的新しいようです。そして、市島町を代表する観光スポットに成長したのは、地域住民の多大な協力・支援があったからのようです。
そして、次のような取組みを行ってきた地域づくり先進地です。
・白毫寺の訪問者に屋台などを楽しんでもらう「藤まつり」
・元農協施設の活用(住民出資による「美和ふるさと百貨店」、
コミュニティカフェ「とんぼり」、屋内体育施設「スポーツ21」)
・五大山麓の施設整備(グラウンド、テニスコート、ボタン園など)
・コープ神戸組合員の保養所誘致(現在は民間企業の経営)
・五大山の「アルペン交流登山」
・神社仏閣を訪ね歩く「歩け歩け大会in美和の里」
しかし、若者の流出等による住民の高齢化、かつて盛んだった酪農や林業等の低迷、リーダーの兼務による多忙などを要因として、美和の地域づくりが曲がり角に来ているようです。このような時期に、あらためて美和の地域づくりを住民に問い、幅広い世代の参加のもと、”住民が楽しむ地域づくり”を進めようと考えています。
丹波地域は、”地域づくりが盛んなところ”と言われてきました。しかし、美和地区のように、地域づくりに”疲れ”を覚えているところは少なくないようです。このため、このような困難な状況の中で、「持続する地域づくり」をいかに進めるかが、今後の大きな課題と考えられます。
丹波の森研究所は、地域の方々と共に考え、県市と情報交流しながら、今後も地域づくりをサポートしていきたいと考えています。