秋晴れの一日、篠山市日置地区のイベントに出かけました。
日置は、かつて大阪、京都、播磨・但馬への交通の要衝として栄えたところ。大庄屋の波部家があり、日置から亀岡まで、他人の土地を通らないで行けたと、地区の人々は今も語り続けています。江戸後期には、亀岡市に生まれた石田梅岩が大成した心学の流れを汲む講舎(写真)があり、周辺地域から多くの人を集める勉学の町としても有名でした。
そんなまちも、時代の変化やバイパスの整備によって、車や人の動きが少なくなり、商店の数も減りました。街に元気を取りもどそう!との話し合いの中から、箪笥に眠っている着物を使って暖簾をつくり、秋祭りに軒下を飾ろう・・・と、「ひおき軒下ミュージアム」が始まりました。丹波の森研究所は、上岡研究員が中心になり、この取り組みを支援してきました。
暖簾の他に、かつての農機具なども飾られています。
嗜好を凝らした花のオブジェです。
この日は、磯宮八幡宮の秋祭りの日でした。
街道から路地を一歩入ると、家並みに沿った水路の向こうに、一面の黒豆畑・・・。何となくなつかしさを感じる、”ふるさとの風景”でした。